灯油ボイラー(石油給湯器)の交換を検討していると、カタログやネットで「直圧式」「貯湯式」という言葉を目にして、どちらを選べばいいのか迷っていませんか?
「シャワーの勢いが違うらしい」「2階のお風呂で使えないタイプがあると聞いた」——そんな断片的な情報だけでは、自分の家にどちらが合うのか判断しづらいものです。
とくに札幌・北海道の戸建てでは、2階に浴室や洗面がある家、パネルヒーターや床暖房を灯油ボイラーでまかなっている家も多く、選び方を間違えると「お湯の出が弱い」「思ったより灯油代がかさむ」といった後悔につながりかねません。
結論からお伝えすると、両者のいちばんの違いはお湯を「その場で瞬間的に沸かす」か「タンクに貯めてから使う」かという点です。
そしてこの仕組みの差が、水圧(シャワーの勢い)・お湯切れの有無・燃費・本体価格・設置スペースといった、使い勝手のほぼすべてに影響します。
この記事では、灯油ボイラーの直圧式と貯湯式の仕組みの違いから、メリット・デメリット、メーカーごとの呼び方の違い、そして寒冷地・北海道ならではの選び方のポイントまで、はじめての方にもわかりやすく整理して解説します。
【この記事のポイント】
・直圧式=水道の圧力そのままで瞬間的に沸かす方式。シャワーが強く、2階でも使え、お湯切れがない
・貯湯式=タンクに貯めたお湯を使う方式。本体が割安で水質に強いが、標準タイプは水圧が弱い
・北海道の2階給湯・暖房兼用のご家庭は、水圧と燃費の観点から選び方に注意が必要
ルーム・テック・ラキアでは、札幌近郊エリアを中心に給湯器・石油ボイラーの設置・交換工事を専門対応しています。
給湯・暖房の使用状況やご家族構成、既存ボイラーの年数・状態を確認したうえで、無理のない最適な更新プランをご提案します。
「お湯が安定しない」「暖房の効きが落ちてきた」「そろそろ交換時期か知りたい」
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まずは基本|灯油ボイラーの2つの給湯方式


灯油ボイラーは、灯油を燃やした熱で水を温めてお湯をつくる機器です。
その「お湯のつくり方・届け方」の違いによって、大きく直圧式(水道直圧式)と貯湯式(減圧式)の2種類に分かれます。
まずはそれぞれの仕組みを、イメージからつかんでいきましょう。
直圧式(水道直圧式)の仕組み
直圧式は、蛇口をひねると水道水が機器の中の熱交換器を通り、その通過するわずかな時間で一気に加熱してお湯を送り出す方式です。
やかんでお湯を沸かすというより、「水が通り抜ける間に瞬間的に温める」イメージに近いものです。
大きな特徴は、水道の圧力(水圧)をほとんど落とさずにそのまま使える点にあります。
そのためシャワーの勢いが強く、現在販売されている石油給湯器の主流はこの直圧式となっています。
貯湯式(減圧式)の仕組み
貯湯式は、機器内部の「缶体(かんたい)」と呼ばれるタンクに水を貯め、それを加熱してお湯として蓄えておき、必要なときに送り出す方式です。
ポイントは、タンクに水を貯める際に水道の圧力をいったん下げる(減圧する)必要があること。
そのため貯湯式は「減圧式」とも呼ばれ、蛇口から出るお湯の水圧は直圧式より弱めになります。
一方で、タンクにお湯を貯めておくため、短時間の使用であれば温度が安定しやすいという良さもあります。
なぜ貯湯式は水圧が弱くなるの?
「タンクに貯めるだけなのに、どうして水圧が下がるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
これは、貯湯式のタンク(缶体)が高い水道圧にそのまま耐えられる構造ではないためです。
そのため、水道からタンクへ水を入れる手前で「減圧弁」という部品を使い、いったん圧力を下げてから貯めます。
その結果、蛇口から出るお湯の圧力も低くなり、シャワーの勢いが穏やかになる、というわけです。
貯湯式が「減圧式」とも呼ばれるのは、この仕組みに由来しています。
逆に直圧式はタンクを介さず水道圧のまま加熱して送り出すため、圧力を落とさずに済み、勢いのあるお湯が使えるのです。
直圧式のメリット・デメリット


ここからは、それぞれの方式の長所・短所をもう少し具体的に見ていきます。
まずは現在の主流である直圧式からです。
直圧式のメリット
直圧式の最大の魅力は、なんといっても水圧の強さです。
水道の圧力をそのまま使うため、勢いのあるパワフルなシャワーが楽しめます。
また、水圧が確保できるので2階の浴室や洗面でも問題なくお湯を使え、階段の多い戸建てでも安心です。
タンクにお湯を貯めておく方式ではないため、お湯をたくさん使っても「お湯切れ」を起こしにくいのも大きな利点です。
さらに、お湯の温度を1℃刻みで細かく設定できる機種が多く、貯湯式に比べて灯油の使用量を抑えやすい(燃費が良い)点もメリットといえます。
本体もコンパクトで、壁掛けタイプなら狭いスペースにも設置しやすくなっています。
直圧式のデメリット
一方でデメリットもあります。
まず、貯湯式に比べて本体価格がやや高めになる傾向があります。
また、水圧を落とさずに使う方式のため、宅内の給水・給湯配管が老朽化している場合は注意が必要です。
古い配管に高い水圧がかかると負担が大きくなることがあるため、築年数の古いお宅では交換時に配管の状態もあわせて確認しておくと安心です。
加えて、地下水や井戸水など水質があまり良くない環境では、内部の熱交換器に負担がかかりやすいとされ、直圧式が不向きな場合もあります。
貯湯式のメリット・デメリット


次に、タンクにお湯を貯める貯湯式(減圧式)を見ていきましょう。
主流は直圧式に移っていますが、貯湯式には今も選ばれる理由があります。
貯湯式のメリット
貯湯式の代表的なメリットは、本体価格が割安な点です。
初期費用を抑えて交換したい場合には有力な選択肢になります。
また、あらかじめタンクにお湯を貯めておくため、短時間の使用であれば温度変化の少ない安定したお湯・シャワーが使えます。
さらに、水道圧を下げてから缶体に給水する構造上、水圧が穏やかなので、老朽化した古い配管に接続する場合でも負担が少なく、配管の破損リスクを抑えやすいという利点もあります。
地下水や井戸水など水質が良くない地域でも、内部機器が傷みにくく使いやすいとされています。
貯湯式のデメリット
デメリットは、まず水圧が弱いことです。
とくに「標準圧力型」と呼ばれるタイプは水圧が低く、原則として2階への給湯には向きません。
1階中心の平屋や、2階でお湯を使わない間取りでないと使い勝手に不満が出やすくなります。
また、タンクに貯めた分を使い切ると「お湯切れ」を起こすことがあり、お湯の温度も細かい調整ができず段階的な設定になる機種が一般的です。
本体サイズも大きめで設置スペースを取り、直圧式に比べると灯油の使用量が多くなりやすい(燃費で劣りやすい)点も理解しておきましょう。
「標準圧力型」と「高圧力型」の違いに注意
ここで見落としがちなのが、貯湯式にも「標準圧力型」と「高圧力型」があるという点です。
標準圧力型は水圧が低く2階給湯に向かない一方、高圧力型(高圧力型貯湯式)は給湯圧力が標準の貯湯式のおよそ2倍あり、2階への給湯もしやすく、シャワーも比較的快適に使えます。
「貯湯式は2階で使えない」と一括りにされがちですが、正確には“標準圧力型の貯湯式”の話であり、高圧力型なら事情が変わる、という点は押さえておきたいポイントです。
直圧式・貯湯式をひと目で比較
ここまでの内容を、比較表にまとめます。
どちらが自分の暮らしに合いそうか、チェックしながらご覧ください。
| 比較項目 | 直圧式(水道直圧式) | 貯湯式(減圧式) |
|---|---|---|
| お湯のつくり方 | 通過する水を瞬間的に加熱 | タンクに貯めたお湯を使用 |
| 水圧(シャワーの勢い) | 強い(水道圧そのまま) | 弱め(標準圧力型)/高圧力型は強め |
| 2階への給湯 | 問題なく使える | 標準圧力型は不向き/高圧力型は可 |
| お湯切れ | 起こりにくい | 使いすぎると起こることがある |
| 温度設定 | 1℃刻みなど細かく設定しやすい | 段階的な設定が中心 |
| 燃費(灯油の使用量) | 抑えやすい | やや多くなりやすい |
| 本体価格 | やや高め | 割安な傾向 |
| 本体サイズ | コンパクト(壁掛け可の機種も) | 大きめ・設置スペースが必要 |
| 古い配管との相性 | 水圧が高く負担がかかる場合も | 水圧が穏やかで負担が少ない |
| 水質の悪い地域(井戸水等) | 不向きな場合がある | 比較的使いやすい |
世帯人数・お湯の使い方で考える「能力(号数)」の選び方
直圧式・貯湯式という方式の違いに加えて、灯油ボイラー選びで大切になるのが「お湯をつくる能力」です。
石油給湯器では、一度にどれだけのお湯を供給できるかの目安として「号数」や号数相当の能力表示が使われます。
家族が多い、同時に複数の場所(お風呂とキッチンなど)でお湯を使う機会が多いご家庭ほど、余裕のある能力の機種が向いています。
能力が不足すると、冬場にお湯の温度や勢いが安定しにくくなることがあります。
とくに北海道は水道水の温度が低く、お湯にするまでに大きな熱が必要です。
同じ号数でも、冬場は本州より能力に余裕が欲しくなる場面が多いため、家族構成や同時使用の頻度を踏まえて選ぶことが重要です。
また、灯油ボイラーには「給湯専用」「オート/フルオート(自動お湯はり・追いだき対応)」「暖房兼用(給湯暖房用)」といったタイプの違いもあります。
パネルヒーターや床暖房を使うご家庭は暖房兼用タイプが前提になるなど、方式・号数・機能をあわせて総合的に選ぶ必要があります。
どの能力・タイプが適切かは使用状況によって変わるため、判断に迷う場合は業者に現状を伝えて相談するのが確実です。
費用は「本体価格」と「灯油代」の両面で考える


方式を選ぶうえで気になるのが費用ですが、灯油ボイラーのコストは大きく2つに分けて考えると分かりやすくなります。
ひとつは交換時にかかる「本体価格・工事費(初期費用)」、もうひとつは使い続けるあいだにかかる「灯油代(ランニングコスト)」です。
一般的に、貯湯式は本体価格が割安な傾向があり、初期費用を抑えたい場合に向いています。
一方、直圧式や高効率タイプ(エコフィール)は本体価格がやや高めでも、灯油の使用量を抑えやすく、長く使うほどランニング面でのメリットが出やすくなります。
つまり「初期費用の安さ」と「毎年の灯油代」はトレードオフの関係になりやすい、ということです。
灯油を多く使うご家庭ほど、目先の本体価格だけでなく、数年〜十数年使い続けたときの総額で比べる視点が欠かせません。
なお、具体的な費用は、機種・能力・既存配管の状態・設置場所の条件によって一軒ごとに大きく変わります。
本記事では正確性を優先し、あえて金額の目安は記載していません。
費用を知りたい場合は、現地調査のうえでお見積りをご確認いただくのが確実です。
当社ではLINEや電話でのご相談、無料の現地調査・お見積りを承っていますので、お気軽にお問い合わせください。
ややこしい!メーカーごとに呼び方が違う点に注意
直圧式と貯湯式を調べていると、メーカーによって呼び方が微妙に違い、混乱しやすいポイントがあります。
基本の考え方(瞬間的に沸かす=直圧式/タンクに貯める=貯湯式)は共通ですが、カタログ上の表現が異なるため、あらかじめ知っておくと機種選びがスムーズです。
| メーカー | 直圧式の呼び方 | 貯湯式(減圧式)系の呼び方 |
|---|---|---|
| コロナ | 水道直圧式 | 貯湯式/高圧力型貯湯式 |
| 長府製作所 | 水道直圧式 | 減圧式標準圧力型/減圧式高圧力型/減圧式貯湯式 |
| ノーリツ | 直圧式 | セミ貯湯式(機器内に少量のお湯を貯める方式) |
とくに注意したいのが、ノーリツの「セミ貯湯式」という呼び方です。
これは大きなタンクにたっぷり貯める従来の貯湯式とは異なり、機器内に少量のお湯を貯えて安定した給湯を行う方式で、貯湯式と直圧式の中間的な位置づけといえます。
「貯湯式」「減圧式」「セミ貯湯式」といった言葉が出てきたら、まずは“お湯を貯めるタイプ”のグループと捉え、そのうえで水圧タイプ(標準圧力型か高圧力型か)を確認するのがわかりやすい整理の仕方です。
北海道のような寒冷地で選ぶときの5つのチェックポイント


ここからは、寒冷地・北海道の戸建てで灯油ボイラーを選ぶ際に、とくに意識したいポイントを整理します。
本州向けの一般論だけで判断すると、北海道の暮らしには合わないことがあるため、地域事情を踏まえて考えることが大切です。
① 2階に浴室・洗面があるか(水圧)
北海道の戸建ては2階建てが多く、2階に浴室や洗面台があるお宅も少なくありません。
その場合、標準圧力型の貯湯式では水圧が足りず、2階でお湯の出が弱くなりがちです。
2階でも快適にお湯を使いたいなら、直圧式か、貯湯式でも高圧力型を選ぶのが基本になります。
② 灯油の使用量(燃費)を重視するか
北海道は水道水の温度が本州より低く、同じ量のお湯をつくるにも多くの熱が必要になります。
つまり給湯にかかる灯油の量が本州より多くなりやすく、燃費の差が家計に響きやすい地域です。
一般に直圧式のほうが灯油の使用量を抑えやすいため、長く使うことを考えると燃費面のメリットは見逃せません。
③ 暖房兼用ボイラーかどうか
札幌をはじめ北海道では、パネルヒーターや温水式床暖房を灯油ボイラーでまかなう「暖房兼用(給湯暖房用)ボイラー」が普及しています。
給湯だけでなく暖房でも灯油を多く使うご家庭では、機器全体の熱効率がランニングコストを大きく左右します。
給湯方式(直圧式・貯湯式)とあわせて、後述する高効率タイプ「エコフィール」を選べるかどうかも検討するとよいでしょう。
④ 外部配管の凍結対策
北海道で灯油ボイラーを使ううえで避けて通れないのが、冬場の配管の凍結です。
屋外に露出した給水・給湯配管が凍結すると、お湯が出なくなるだけでなく、配管の破損や水漏れにつながることもあります。
直圧式・貯湯式のどちらを選ぶ場合でも、配管の保温・凍結予防ヒーターの設置、厳寒期に長期不在にするときの水抜きなど、寒冷地ならではの対策は必須です。
機器選び以前に、こうした凍結対策も含めて設置・施工してくれる業者を選ぶことが安心につながります。
あわせて、屋外設置の機器では、給排気口が積雪でふさがれないよう冬場は周囲の除雪を心がけることも大切です。
排気がうまく行われないと燃焼に影響が出ることがあるため、雪の多い北海道では日常的な確認がトラブル予防につながります。
⑤ 水質(井戸水を使っているか)
郊外や一部地域では、井戸水や地下水を使っているお宅もあります。
水質が良くない環境では、直圧式より貯湯式のほうが内部機器が傷みにくく、相性が良い場合があります。
ご自宅の水の状況が気になる場合は、機種選定の前に業者へ相談しておくと失敗を防げます。
【まとめ|こんな家庭にはこの方式】
・2階でお湯を使う/シャワーの勢い重視/燃費を抑えたい → 直圧式(または高圧力型貯湯式)
・初期費用を抑えたい/平屋・1階中心/古い配管や井戸水 → 貯湯式(標準圧力型・高圧力型)
・暖房も灯油ボイラー/長期のコストを抑えたい → 高効率タイプ「エコフィール」を軸に検討
もう一つの視点|「エコフィール」という高効率タイプ


直圧式・貯湯式という給湯方式の違いとは別に、近年注目されているのが高効率石油給湯器「エコフィール」です。
これは、これまで捨てていた排気の熱を回収して再利用することで、少ない灯油で効率よくお湯をつくる仕組みの機器です。
日本ガス石油機器工業会(JGKA)の情報によると、従来型石油給湯器のモード熱効率が約79.4%であるのに対し、エコフィールは約90.8%まで高められています。
その分、灯油の使用量とランニングコストの削減が期待でき、とくに給湯・暖房の両方で灯油を多く使う北海道のご家庭では効果を実感しやすいとされています。
エコフィールは直圧式・セミ貯湯式など複数のタイプが用意されているため、「水圧タイプ(直圧式か貯湯式か)」と「高効率かどうか(エコフィールか従来型か)」の2つの軸で考えると、機種選びがすっきり整理できます。
ただし、エコフィールは従来型より本体価格が高めで、燃焼時に発生する水(ドレン水)を排出する配管工事が必要になる場合があります。
灯油の使用量が多いご家庭ほど省エネ効果でメリットが出やすい一方、使用量が少ない場合は価格差を回収しにくいこともあるため、ご家庭の使い方に合わせた検討が大切です。
どのタイプがご自宅に合うか判断が難しいときは、実際の使用状況をもとに専門業者へ相談するのが確実です。
タイプ別|こんなご家庭にはこの方式が向いています
ここまでの内容をふまえ、どんなご家庭にどちらの方式が向きやすいか、具体的なイメージで整理してみます。
あくまで一般的な傾向ですので、最終的にはご自宅の条件と照らし合わせて考えてみてください。
直圧式が向いているご家庭
2階に浴室や洗面があり、上の階でも快適にお湯を使いたいご家庭には直圧式が向いています。
また、朝晩に家族が続けてシャワーを浴びるなど、お湯切れを起こしたくない使い方をする場合にも安心です。
勢いのあるシャワーが好みの方、灯油代(燃費)をできるだけ抑えたい方にも直圧式は相性が良いといえます。
本体価格はやや高めでも、使い勝手と燃費を重視するなら有力な選択肢です。
貯湯式が向いているご家庭
平屋や、2階でお湯を使わない間取りのご家庭には、標準圧力型の貯湯式でも不便を感じにくいでしょう。
交換の初期費用をできるだけ抑えたい場合にも、本体が割安な貯湯式は候補になります。
また、築年数が経っていて宅内配管の老朽化が心配なお宅や、井戸水・地下水を使っていて水質に不安があるお宅では、水圧が穏やかで機器が傷みにくい貯湯式のほうが安心して使えることがあります。
「2階でも使いたいけれど貯湯式の良さも活かしたい」という場合は、高圧力型の貯湯式という折衷案も検討できます。
【選び方のヒント】
迷ったら「水圧(2階で使うか・勢い重視か)」→「初期費用と灯油代のどちらを優先するか」→「暖房兼用か・エコフィールにするか」の順に絞り込むと整理しやすくなります。
交換のタイミングと、選ぶときの進め方
灯油ボイラーは、使用状況にもよりますが、長く使ううちに部品の劣化などで不具合が出てくる機器です。
お湯の温度が安定しない、異音や灯油のにおいが気になる、エラー表示が頻発する——こうしたサインが出てきたら、交換を検討する時期かもしれません。
なお、当社(ルーム・テック・ラキア)は設置・交換を専門に行っており、修理対応は基本的に行っていません。
「まだ直せるのか、交換したほうがよいのか」を含め、現状を見たうえでご提案します。
また、灯油ボイラーは長く使い続けるほど、経年による劣化のリスクが少しずつ高まっていく機器です。
北海道では冬にお湯や暖房が止まると生活への影響が大きいため、調子が悪くなってから慌てて交換するより、早めに相談して計画的に備えておくと安心です。
とくに厳寒期は工事の予約が混み合いやすいため、気になるサインが出始めたら早めに現状を確認しておくことをおすすめします。
方式選びで迷ったら、次の順番で考えると整理しやすくなります。
まず、2階でお湯を使うか・シャワーの勢いを重視するかで「水圧タイプ」を決めます。
次に、初期費用と燃費(灯油代)のどちらを優先するかで「直圧式か貯湯式か」を絞り込みます。
最後に、暖房兼用か・灯油の使用量が多いかを踏まえ、「エコフィール(高効率)にするか」を検討します。
これらは間取り・配管・水質・ご予算によって最適解が変わるため、最終的には現地調査のうえで判断するのが安心です。
灯油のにおいが強い、煙が出る、ススが目立つといった症状があるときは、不完全燃焼などの危険がないか安全を最優先に確認してください。
異常を感じた場合は無理に使い続けず、使用を控えたうえで専門業者にご相談ください。
まとめ|自宅に合うのは直圧式?貯湯式?
灯油ボイラーの直圧式と貯湯式は、「お湯を瞬間的に沸かすか、タンクに貯めてから使うか」という仕組みの違いから、水圧・お湯切れ・燃費・価格・サイズまで幅広く性格が分かれます。
シャワーの勢いや2階での使い勝手、燃費を重視するなら直圧式(または高圧力型の貯湯式)、初期費用の安さや古い配管・井戸水との相性を重視するなら貯湯式が候補になります。
そして北海道では、水温の低さや暖房兼用の使い方から、燃費や高効率タイプ「エコフィール」の検討、さらに冬場の凍結対策まで含めて考えることが、後悔しない機器選びの鍵になります。
とはいえ、最適な一台は間取り・配管・水質・ご予算によって一軒ごとに異なります。
カタログの言葉だけで決めきれないときは、現地を確認したうえで、暮らし方に合ったタイプをご提案します。
よくある質問(FAQ)
Q1. 直圧式と貯湯式、今の主流はどちらですか?
現在販売されている石油給湯器(灯油ボイラー)の主流は直圧式です。
水道の圧力をそのまま使うため、シャワーの勢いが強く、2階でもお湯が使え、お湯切れが起こりにくいといった使い勝手の良さが評価されています。
ただし、古い配管や井戸水など条件によっては貯湯式が向く場合もあるため、住まいの状況に合わせて選ぶことが大切です。
Q2. 貯湯式は本当に2階でお湯が使えないのですか?
「使えない」とされるのは、主に貯湯式のうち「標準圧力型」の場合です。
標準圧力型は水圧が低いため、2階への給湯には原則向いていません。
一方、同じ貯湯式でも「高圧力型」は給湯圧力が標準タイプのおよそ2倍あり、2階への給湯もしやすくなっています。
2階でお湯を使うご家庭は、直圧式か高圧力型を選ぶのが基本です。
Q3. 灯油代(燃費)を抑えたいなら、どちらが有利ですか?
一般的には直圧式のほうが灯油の使用量を抑えやすいとされています。
さらに燃費を重視するなら、排熱を回収して効率を高めた高効率タイプ「エコフィール」も選択肢になります。
とくに給湯・暖房の両方で灯油を多く使う北海道のご家庭では、燃費の差がランニングコストに反映されやすいため、長期的な視点での検討がおすすめです。
Q4. 「セミ貯湯式」は貯湯式・直圧式のどちらですか?
セミ貯湯式は、機器内に少量のお湯を貯えて安定した給湯を行う方式で、貯湯式と直圧式の中間的な位置づけです。
ノーリツなどが採用している呼び方で、大きなタンクにたっぷり貯める従来の貯湯式とは異なります。
カタログで「セミ貯湯式」と表記されていたら、まずは“お湯を貯めるタイプ”の一種と捉え、水圧タイプもあわせて確認するとよいでしょう。
Q5. 北海道で選ぶとき、方式以外に注意することはありますか?
方式選びに加えて、冬場の凍結対策が非常に重要です。
屋外に露出した配管が凍結すると、お湯が出なくなるだけでなく破損や水漏れの原因にもなります。
配管の保温や凍結予防、長期不在時の水抜きなど、寒冷地ならではの備えが欠かせません。
機器選びと施工の両面で寒冷地の事情に対応してくれる業者に相談すると安心です。
✅灯油ボイラーのご相談はルーム・テック・ラキアまで


(※当社施工事例ページより~Before:UKB-G4020AHT4 ➡ After:UKB-AG472A)
灯油ボイラーの節約は、使い方の工夫だけで改善できるケースもあれば、年数が経過して改善できないケースもあります。
特に、
・灯油の減り方が以前と変わった
・給湯や暖房の効きにムラを感じる
・使用年数が10年を超えている
こうした状況では、自己判断だけで続けるより、一度状態を整理した方が結果的に無駄を減らせることもあります。
ルーム・テック・ラキアでは、10年を経過したボイラーに関しては本体交換をおすすめしております。
製造より10年経過しますと、メーカーで部品供給が終了しており、仮に直せたとしても他の箇所が故障して結果的にコストが高くつく可能性があるためです。
灯油の減りが早い、効きにムラがある、使用年数が10年を超えている場合は、使い方の工夫だけで改善できる段階を超えている可能性があります。
そのような場合は、ボイラー交換を含めた判断が必要になるため、お気軽に当社までお問い合わせください。



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