灯油ボイラーのメリット・デメリットとは|寒冷地での選び方を解説

屋内に設置された石油給湯機と配管設備をイラスト風で描いた横長イメージ。洗面台や窓のある明るいユーティリティスペースに給湯設備が設置されている様子。

「そろそろ灯油ボイラーの調子が悪くなってきたけれど、次もまた灯油タイプでいいのだろうか」——札幌や北海道の戸建てにお住まいの方から、こうしたご相談をよくいただきます。
ガス給湯器や電気式(エコキュート)に切り替える方も増えているなか、「結局、灯油ボイラーって得なの?損なの?」と迷ってしまうのは当然のことです。

灯油ボイラー(石油給湯器)は、寒冷地の暮らしと相性のよい設備である一方、灯油タンクの管理や燃料価格の変動といった、灯油ならではの弱点もあります。
大切なのは、良い面と悪い面の両方を正しく理解したうえで、ご家庭の使い方に合っているかを見極めることです。

この記事では、灯油ボイラーのメリット・デメリットを中心に、ガス給湯器・電気式給湯器との違いにも軽く触れながら、札幌・寒冷地での選び方をわかりやすく整理します。
それぞれの方式に得意・不得意があり、正解はご家庭ごとに変わります。
買い替えや交換で迷っている方の判断材料になれば幸いです。

給湯器・石油ボイラーのことなら、ルーム・テック・ラキアにおまかせください。

ルーム・テック・ラキアでは、札幌近郊エリアを中心に給湯器・石油ボイラーの設置・交換工事を専門対応しています。
給湯・暖房の使用状況やご家族構成、既存ボイラーの年数・状態を確認したうえで、無理のない最適な更新プランをご提案します。

🔗 給湯器・石油ボイラーの無料お見積もり・ご相談はこちら

「お湯が安定しない」「暖房の効きが落ちてきた」「そろそろ交換時期か知りたい」
そんな段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。

松本

お気軽にお問い合わせください!

目次

灯油ボイラー(石油給湯器)とは?まずは基本をおさらい

(※当社施工事例ページより~Before:UKB-3030CX ➡ After:UKB-NX372B(FF)

灯油ボイラーとは、その名のとおり灯油を燃料としてお湯をつくる給湯機器のことです。
「石油給湯器」「灯油給湯器」とも呼ばれ、いずれもほぼ同じ意味で使われます。
北海道では給湯だけでなく、セントラルヒーティングや床暖房などの暖房にも灯油が広く使われており、生活に深く根づいた燃料です。

給湯タイプと暖房タイプがある

灯油を使う機器には、大きく分けて「給湯専用・追い焚き付きの給湯タイプ」と、「暖房と給湯を兼ねる暖房ボイラー(温水ボイラー)タイプ」があります。
この記事では主に、お風呂やキッチンのお湯をまかなう給湯タイプ(石油給湯器)を中心に解説しますが、寒冷地では暖房と一体になったタイプも一般的です。
ご自宅がどちらのタイプかは、機器の型番や配管の様子から判断できます。

「従来型」と「エコフィール(高効率型)」の2種類

現在の灯油ボイラーには、昔ながらの「従来型」と、排気熱を回収して燃費を高めた「エコフィール(高効率型)」の2種類があります。
エコフィールは灯油の使用量を抑えられる分、寒冷地の家計にはうれしい選択肢です。
この違いは後半で詳しく解説します。

灯油ボイラーのメリット

まずは、灯油ボイラーを選ぶ良い面から見ていきましょう。
寒冷地の暮らしにおいて、灯油ボイラーには見逃せない強みがあります。

メリット1:とにかくパワフルで、冬でもお湯の勢いが落ちにくい

灯油ボイラー最大の強みは、給湯能力(火力)の高さです。
灯油を燃やしてお湯をつくるため、ガスや電気に比べてパワフルにお湯を沸かせるのが特徴です。
真冬の札幌のように水道水そのものが冷たくなる時期でも、しっかりと温度を上げてお湯を送り出せます。

給湯能力は出力(kW・kcal/h)で表され、一般的な4万kcal/h(約46.5kW)クラスであれば、キッチンでお湯を使いながらお風呂にお湯をためる、といった「同時使用」が多い3〜4人家族でも快適に使える水準です。
寒い地域ほど水道の元の水温が低く、設定温度まで上げるのに大きな熱量が必要になるため、もともとの火力が強い灯油ボイラーはこの点で寒冷地に向いています。

メリット2:都市ガスが来ていないエリアでコスト面のメリットが出やすい

札幌でも郊外や住宅地の一部では都市ガスが通っておらず、プロパンガス(LPガス)を使うご家庭が少なくありません。
プロパンガスは料金が割高になりやすい傾向があるため、そうしたエリアでは灯油のほうがランニングコスト面で有利になるケースがあります。
さらに、後述する高効率型「エコフィール」を選べば、灯油の使用量そのものを抑えて燃料代の節約が期待できます。

なお、灯油・ガス・電気のどれが安く済むかは、その時々の燃料価格や各家庭の使用量、住宅の気密性能によって変わります。
具体的にどれくらいの差になるかは、ご家庭の使い方をふまえて比較する必要があるため、判断に迷う場合はお気軽にご相談ください。

メリット3:暖房と燃料を一本化できる(灯油暖房の家庭)

北海道では、セントラルヒーティングや床暖房など、暖房にも灯油を使っているご家庭が多くあります。
給湯も灯油ボイラーにすれば、燃料を灯油に一本化でき、暖房と給湯をまとめて管理できるのが利点です。
灯油の配達も一度にまとめられ、燃料の種類が増えることによる手間や契約の煩雑さを避けられます。
すでに灯油暖房を使っているご家庭にとっては、給湯も灯油でそろえるほうが暮らしの流れに自然になじみやすいと言えるでしょう。

メリット4:寒冷地での実績と安心感

北海道では長年にわたって灯油の暖房・給湯設備が使われてきた歴史があり、機器の種類や施工・メンテナンス体制が整っているという安心感があります。
灯油の供給網(配達サービス)も地域に根づいており、いざというときに頼れる先が多いのも寒冷地ならではの強みです。
冬場でもパワフルな給湯能力で安定してお湯を使える点は、家族の多いご家庭にとって心強いポイントです。

スクロールできます
灯油ボイラーの主なメリット内容
パワフルな給湯能力冬でもお湯の勢い・温度が落ちにくく、同時使用にも強い
プロパンエリアでの経済性都市ガスがない地域では灯油のほうが有利になりやすい
暖房と燃料を一本化灯油暖房の家庭は燃料をまとめて管理できる
高効率型でさらに節約エコフィールなら灯油の使用量そのものを抑えられる
寒冷地での実績機器・施工・灯油配達など地域のインフラが整っている

灯油ボイラーのデメリット

一方で、灯油ボイラーには灯油という燃料ゆえの手間や注意点もあります。
デメリットもしっかり把握したうえで検討しましょう。

デメリット1:灯油タンクの設置スペースと燃料補給の手間

灯油ボイラーを使うには、灯油をためておくタンクが必要です。
屋外に設置するタンクの置き場所を確保しなければならず、敷地に余裕がない場合は設置に工夫が必要になることもあります。
ガス給湯器が本体だけで済むのに比べ、タンクの分だけスペースを要する点は灯油ならではの弱みです。

また、ガスや電気のように「使った分だけ自動で供給される」わけではなく、灯油が減れば補給しなければなりません。
自分でガソリンスタンドなどで購入して給油するか、灯油配達サービスを契約するのが一般的です。
特に消費量が増える冬場は、こまめな残量チェックが欠かせません。
ただし北海道では灯油の定期配達サービスが普及しており、残量に応じて自動で配達してくれるサービスもあるため、「補給が面倒」というデメリットは仕組みでカバーしやすくなっています。

デメリット2:灯油の保管量には法律上の制限がある

意外と知られていないのが、灯油の保管量には法律上の上限があるという点です。
消防法で定められた灯油の指定数量は1,000リットルで、個人の住宅で貯蔵する場合は、その2分の1にあたる500リットル以上を保管すると、火災予防条例により消防署への届け出が必要になります。
一般的な家庭用タンク(90〜200リットル程度)であれば、通常は届け出の対象になりませんが、大容量タンクを検討する際は事前の確認が必要です。

📎 出典:志太消防本部「少量危険物及び指定可燃物の届出について」

デメリット3:燃料価格の変動を受けやすい

灯油は原油価格の影響を受けるため、時期によって価格が上下します。
近年は燃料価格が変動しやすい状況が続いており、「去年より灯油代がかさむ」と感じることもあるでしょう。
ランニングコストが読みにくい点は、灯油ボイラーの弱みのひとつです。
ガスや電気も料金改定はありますが、灯油は特に価格の振れ幅が意識されやすい燃料です。
この不確実さをやわらげるには、価格そのものをコントロールするよりも、高効率型で消費量を減らす、使い方を工夫するといった「使う量を抑える」対策が現実的です。

デメリット4:定期的なメンテナンスが必要

灯油ボイラーを長く快適に使うには、いくつかの手入れが欠かせません。
代表的なのが、オイルタンク底に溜まる水を抜く「水抜き」です。
タンク内に水が溜まると燃焼不良や故障の原因になるため、定期的な水抜きが推奨されます。
また、高効率型のエコフィールでは、後述する「中和器」という部品の交換が発生する場合があります。

デメリット5:音・臭いは過度に心配しなくてよいが、異変はサインになる

「灯油ボイラーは音や臭いが気になるのでは」と心配される方もいますが、通常運転での運転音が極端に大きいわけではなく、日常生活で気になりにくいレベルとされています。
臭いについても、点火時や消火時にわずかに灯油のにおいがすることはありますが、これは正常な範囲です。

ただし注意したいのは、これらが「異常のサイン」になる場合です。
運転中に「ボン」という異音がする、いつも灯油くさい、黒い排気が出るといった状態は、不完全燃焼や灯油漏れの可能性があります。
安全に関わるため、そうしたときは使用を止めて点検を依頼してください。

⚠️ ポイント:安全に関わる異変は自己判断しない
「ボン」という点火時の異音、常時の灯油臭、黒い排気などは、不完全燃焼や燃料漏れの可能性があります。無理に使い続けず、早めに専門業者へ点検を依頼しましょう。

補足:停電時は基本的に使えない点にも注意

見落とされがちですが、灯油ボイラーは灯油を燃やすだけでなく、着火や燃料の送り出し、温度制御に電気を使っています。
そのため、停電するとお湯を沸かせなくなるのが一般的です。
これは灯油ボイラーに限らずガス給湯器も同様ですが、「灯油だから停電でも使える」と誤解されることがあるため、覚えておきましょう。
北海道は冬の暴風雪などで停電が起こることもあるため、防災の観点では、カセットコンロやポータブル電源といった備えとあわせて考えておくと安心です。

スクロールできます
灯油ボイラーの主なデメリット対策・考え方
タンクの設置・給油の手間灯油配達サービスの活用でこまめな給油を省ける
保管量の法規制(住宅は500L以上で届出)家庭用タンクなら通常は問題なし。大容量は事前確認を
燃料価格の変動高効率型で使用量そのものを抑える工夫が有効
定期メンテナンスタンクの水抜き・部品交換を計画的に
音・臭いの異変異音・異臭は安全サイン。放置せず点検を
停電時は使えない防災用の備え(カセットコンロ等)とあわせて考える

ガス給湯器・電気式給湯器との違いを簡単に比較

灯油ボイラーの立ち位置をつかむために、ガス給湯器・電気式給湯器(エコキュート)とのメリット・デメリットをざっくり比較しておきましょう。
細かな費用は使用状況で変わるため、ここでは特徴の傾向を整理します。

スクロールできます
比較項目灯油ボイラー(石油給湯器)ガス給湯器電気式(エコキュート)
給湯のパワー非常に強い(寒冷地に強い)強いためたお湯を使う方式で瞬発力は控えめ
燃料・エネルギー灯油(タンクへの補給が必要)都市ガス/プロパン電気(主に夜間電力)
設置スペース本体+灯油タンクが必要本体のみでコンパクト貯湯タンクで比較的大きい
主な手間給油・タンク水抜き少ない湯切れ注意・タンク清掃
寒冷地との相性高い(元の火力が強い)都市ガスなら良好外気温が低いと効率が下がりやすい

ごく大まかに言えば、灯油ボイラーは「パワーと寒冷地での安定感」、ガス給湯器は「コンパクトさと手間の少なさ(特に都市ガス地域)」、電気式は「燃料補給が不要で夜間電力を活かせる」ことがそれぞれの持ち味です。
札幌・北海道の場合、水温が低く給湯負荷が大きいことや、プロパンエリアが多いこと、電気式は寒い時期に効率が落ちやすいことなどから、灯油ボイラーが選ばれ続けている背景があります。

なお、「今使っている設備と同じ方式に交換する」のが必ずしも最適とは限りません。
都市ガスが新たに引き込めるようになっていたり、家族構成やライフスタイルが変わっていたりすれば、別の方式が合うようになっているケースもあります。
交換のタイミングは、設備を見直すのにちょうどよい機会でもあります。
特定の方式にこだわりすぎず、現在の暮らしに合っているかどうかで考えるのがおすすめです。

高効率型「エコフィール」という選択肢

灯油ボイラーの買い替えを検討するなら、ぜひ知っておきたいのが高効率型の「エコフィール」です。

エコフィールの仕組みとメリット

従来型の灯油ボイラーは、排気ガスの熱をそのまま捨てていました。
エコフィールは、この捨てていた排気熱を回収してあらかじめ水を温めることで、少ない灯油で効率よくお湯を沸かせる仕組みです。
日本ガス石油機器工業会(JGKA)の試算条件では、モード熱効率が従来型石油給湯器の79.4%に対し、エコフィールは90.8%とされています。
その分、灯油の使用量を抑えられるため、灯油を多く使う寒冷地ほど節約効果を実感しやすいのがメリットです。

📎 出典:一般社団法人 日本ガス石油機器工業会(JGKA)「石油高効率給湯機エコフィール」

エコフィールのデメリット(ドレン水と中和器)

一方で、エコフィールには従来型にはなかった注意点もあります。
排気熱を回収する過程で「ドレン水」と呼ばれる酸性の水が発生するため、これを排出する「ドレン配管」の施工が必要になります。
設置場所によっては配管の取り回しに工夫が要ることもあります。
また、酸性のドレン水を中和して排出するための「中和器」という部品が搭載されており、使用状況に応じて定期的な交換が必要になる場合があります。
本体価格も従来型よりやや高めです。

⚠️ ポイント:エコフィールは「使う量が多い家庭」ほど得をしやすい
本体価格やドレン配管などの初期コストはかかりますが、灯油を多く消費する寒冷地の家庭では、燃費の良さで差が縮まりやすい設備です。使用量が多いご家庭ほど検討する価値があります。

機器選びとあわせて知っておきたい灯油代を抑える工夫

灯油ボイラーは機器のタイプだけでなく、日ごろの使い方でも灯油の消費量が変わります。
難しいことではなく、ちょっとした習慣で無駄を減らせます。
代表的なのが、お風呂のお湯を冷めにくくする工夫と、こまめな電源管理です。

  • 入浴の合間はお風呂のフタを閉める:お湯が冷めにくくなり、追い焚きや足し湯に使う灯油を減らせます。
  • 使わないリモコン・操作パネルのスイッチは切る:待機電力の節約になり、電気代の面でも無駄が減ります。
  • 設定温度を上げすぎない:必要以上に高い温度設定は、その分だけ余計に燃料を使います。

こうした小さな工夫の積み重ねが、寒冷地で消費量が増えがちな冬場の灯油代を抑えることにつながります。

📎 出典:一般社団法人 日本ガス石油機器工業会(JGKA)「石油高効率給湯機エコフィール」

灯油ボイラーを選ぶときの3つのポイント

灯油ボイラーへの買い替えを決めたら、次は「どのタイプを選ぶか」です。
同じ灯油ボイラーでも、能力や機能によって使い勝手が変わります。
ここでは、失敗しないために押さえておきたい3つのポイントを整理します。

ポイント1:給湯能力(出力)を家族構成に合わせる

灯油ボイラーの給湯能力は、出力(kW・kcal/h)で表されます。
お湯を同時に使う機会が多い家庭ほど、大きな出力が必要になります。

出力の目安向いている世帯
3万kcal/h(約34.9kW)1〜2人暮らし、お湯の同時使用が少ない世帯
4万kcal/h(約46.5kW)3〜4人家族、キッチンと浴室の同時使用が多い世帯

能力が足りないと、冬場にお湯を同時に使ったとき「シャワーの勢いが弱い」「温度が下がる」といった不満につながります。
逆に必要以上に大きな能力を選ぶ必要もないため、家族の人数とお湯の使い方に合わせて選ぶのがコツです。

ポイント2:給湯専用・オート・フルオートから機能を選ぶ

お風呂の機能によって、大きく次の3タイプに分かれます。

  • 給湯専用:蛇口をひねってお湯を出すシンプルなタイプ。追い焚きはできませんが、価格を抑えられます。
  • オート:お湯はり・保温・足し湯を自動で行うタイプ。追い焚きにも対応します。
  • フルオート:オートの機能に加え、自動足し湯や配管洗浄など、より快適さを重視したタイプ。

お風呂を家族が時間差で入るご家庭では、追い焚きのできるオート・フルオートが便利です。
使い方に対して機能が過剰だとコストが上がるため、必要な機能を見極めましょう。

ポイント3:設置場所(屋外・屋内)と灯油タンクの位置

灯油ボイラーは、屋外設置タイプと屋内設置タイプがあります。
寒冷地では、配管の凍結対策や設置スペースの都合から、住宅の条件に合わせて選ばれます。
灯油タンクの位置も含めて、給油のしやすさ・メンテナンスのしやすさを考えて配置を決めることが大切です。
既存の設備を交換する場合は、これまでのタンク・配管を活かせるかどうかも確認しておくと、工事がスムーズになります。

こんなご家庭には灯油ボイラーが向いています

ここまでのメリット・デメリットをふまえると、灯油ボイラーは次のようなご家庭と相性が良いと言えます。

  • 都市ガスが来ておらず、プロパンガスを使っている、または灯油の暖房を併用しているご家庭
  • 家族が多く、お湯をたっぷり・同時に使う機会が多いご家庭
  • 真冬でもお湯の勢いや温度が落ちないパワーを重視したいご家庭
  • これまで灯油ボイラーを使ってきて、灯油配達など既存の環境を活かしたいご家庭

逆に、都市ガスが使えてコンパクトさや手間の少なさを重視したい場合はガス給湯器、燃料補給をなくしたい・オール電化にしたい場合は電気式(エコキュート)が候補になります。
ご自宅の条件によって最適解は変わるため、現在の設備や使い方を一度整理してみることをおすすめします。

寒冷地ならではの注意点:凍結対策と日ごろのメンテナンス

札幌・北海道で灯油ボイラーを使ううえで、避けて通れないのが「凍結」への備えです。
デメリットの章で触れたメンテナンスとあわせて、寒冷地特有の注意点を整理しておきましょう。
ここを押さえておくと、真冬のトラブルをぐっと減らせます。

配管の凍結に注意する

厳寒期の北海道では、給湯・給水の配管や、灯油ボイラー本体まわりの配管が凍結するリスクがあります。
凍結すると、お湯が出なくなるだけでなく、配管が破裂して水漏れにつながることもあります。
多くの機器には凍結予防のヒーターや、水を循環させる自動運転機能が備わっていますが、次のような点に気をつけると安心です。

  • 長期間家を空けるときは、機器の取扱説明書に沿って水抜きを行う
  • 電源プラグを抜くと凍結予防機能が働かなくなるため、冬場はむやみに抜かない
  • 配管の保温材が傷んでいないか、シーズン前に確認する

⚠️ ポイント:冬に旅行・帰省で長期不在にするとき
凍結予防機能は電源が入っていることが前提です。ブレーカーを落として長期間家を空ける場合は、事前に水抜きをしておくと配管の破裂を防げます。やり方が分からないときは、交換・施工を依頼した業者に確認しておくと安心です。

灯油タンクの水抜きを定期的に行う

デメリットの章でも触れたとおり、屋外の灯油タンクには、結露などで少しずつ水が溜まります。
この水が燃焼系統に入り込むと、点火不良や故障の原因になります。
タンク底の水抜き栓から定期的に水を抜くことで、こうしたトラブルを予防できます。
作業に不安がある場合は、点検の際にあわせて業者に依頼するとよいでしょう。

灯油の残量は冬こそこまめにチェック

真冬は暖房と給湯で灯油の消費量が一気に増えます。
「気づいたら灯油が空だった」という事態は、寒い時期ほど深刻です。
残量計をこまめに確認する、または灯油配達サービスの定期配送を利用するなどして、切らさない工夫をしておきましょう。

定期点検で安全と寿命を守る

灯油ボイラーの寿命(耐用年数)は、使い方や設置環境にもよりますが、一般的に8〜10年程度が目安とされています。
メーカー各社も設計上の標準使用期間を10年と定めており、これを目安に点検が推奨されています。
燃料を燃やす機器である以上、経年劣化による不完全燃焼などのリスクをゼロにはできません。
安全に長く使うためにも、10年を目安とした定期点検を心がけ、異音・異臭・エラー表示などの異変を感じたら早めに専門業者へ相談することが大切です。

📎 出典:株式会社ノーリツ「【製品の寿命】点検・取り替えの目安について」

まとめ

灯油ボイラー(石油給湯器)は、パワフルな給湯能力と寒冷地での安定感が魅力の設備です。
都市ガスの来ていないエリアや、お湯をたっぷり使うご家庭では、今なお有力な選択肢と言えます。
高効率型のエコフィールを選べば、灯油の使用量を抑えて家計の負担を軽くすることも可能です。

一方で、灯油タンクの設置・補給の手間、燃料価格の変動、定期的なメンテナンスといったデメリットもあります。
ガス給湯器や電気式と比べてどれが最適かは、お住まいのエリアで都市ガスが使えるか、家族の人数、お湯の使い方、設置スペースによって変わります。

大切なのは、メリット・デメリットの両面を理解したうえで、ご家庭の暮らしに合った一台を選ぶことです。
パワーや寒冷地での安心感を取るのか、手間の少なさやコンパクトさを取るのか——優先したいポイントは家庭ごとに違います。
「うちの場合はどれがいいの?」と迷ったら、無理に自己判断せず、お住まいのエリアの条件や現在の設備をふまえて、地域の設備に詳しい専門業者に相談してみてください。
実際の設置状況を見てもらうことで、より具体的で失敗のない選択ができます。
特に真冬の故障はお湯が使えず生活に大きく響くため、寒さが本格化する前に一度点検・相談をしておくと安心です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 灯油ボイラーとガス給湯器は、結局どちらがお得ですか?

A. どちらがお得かは、お住まいのエリアで都市ガスが使えるか、家族の人数やお湯の使用量によって変わります。
都市ガスが来ていないプロパンエリアでは灯油ボイラーが有利になりやすく、都市ガスが使えるエリアではガス給湯器のコンパクトさや手間の少なさが魅力になります。
札幌でも地域によって条件が異なるため、ご自宅の状況をふまえた比較がおすすめです。

Q2. 灯油ボイラーの寿命はどのくらいですか?

A. 一般的には8〜10年程度が目安とされています。
メーカー各社も設計上の標準使用期間を10年と定めており、それを超えて使う場合は点検が推奨されます。
お湯の温度が安定しない、点火に時間がかかる、異音や強い灯油臭がするといった症状が出てきたら、買い替えを検討するサインです。

Q3. エコフィールと従来型の灯油ボイラー、どちらを選ぶべきですか?

A. 灯油の使用量が多いご家庭ほど、高効率のエコフィールが向いています。
エコフィールは排気熱を回収してモード熱効率を高めており(従来型79.4%に対しエコフィール90.8%)、灯油の使用量を抑えられます。
ただし本体価格がやや高めで、ドレン配管の施工や中和器の交換が必要になる点は考慮しましょう。
寒冷地で灯油を多く使う場合は、燃費の良さで差が縮まりやすいため検討する価値があります。

Q4. 灯油ボイラーの音や臭いは気になりますか?

A. 通常運転での運転音は極端に大きいわけではなく、日常生活で気になりにくいレベルとされています。
臭いも点火・消火時にわずかに感じる程度が正常な範囲です。
ただし、運転中に「ボン」という異音がする、常に灯油くさい、黒い排気が出るといった場合は、不完全燃焼や灯油漏れの可能性があります。
安全に関わるため、その際は使用を止めて点検を依頼してください。

Q5. 冬に灯油ボイラーが凍結しないか心配です。対策はありますか?

A. 多くの灯油ボイラーには凍結予防のヒーターや自動循環機能が備わっており、電源が入っていれば厳寒期でも凍結を防ぎやすくなっています。
注意したいのは、長期間家を空けるときです。
ブレーカーを落とすと予防機能が働かなくなるため、その場合は取扱説明書に沿って水抜きをしておくと安心です。
配管の保温材の傷みもシーズン前に確認し、やり方が不安なときは施工業者に相談してください。

✅灯油ボイラーのご相談はルーム・テック・ラキアまで

札幌市内で施工した石油給湯器の交換事例。Before:ノーリツ製UKB-G4020AHT4、After:コロナ製UKB-AG472Aに取り替えた室内設置型の施工写真。

(※当社施工事例ページより~Before:UKB-G4020AHT4 ➡ After:UKB-AG472A

灯油ボイラーの節約は、使い方の工夫だけで改善できるケースもあれば、年数が経過して改善できないケースもあります。

特に、
・灯油の減り方が以前と変わった
・給湯や暖房の効きにムラを感じる
・使用年数が10年を超えている

こうした状況では、自己判断だけで続けるより、一度状態を整理した方が結果的に無駄を減らせることもあります。

ルーム・テック・ラキアでは、10年を経過したボイラーに関しては本体交換をおすすめしております。
製造より10年経過しますと、メーカーで部品供給が終了しており、仮に直せたとしても他の箇所が故障して結果的にコストが高くつく可能性があるためです。

灯油の減りが早い、効きにムラがある、使用年数が10年を超えている場合は、使い方の工夫だけで改善できる段階を超えている可能性があります。
そのような場合は、ボイラー交換を含めた判断が必要になるため、お気軽に当社までお問い合わせください。

松本

お気軽に声をかけてくださいね。

札幌・近郊の住まいに選ばれる施工店|ルーム・テック・ラキアのこだわり

丁寧な施工 -Installation-

  • ベテラン職人による確実な施工
  • 施工時の安全確認を徹底
  • アフターフォローもしっかり対応

地域密着対応 -Service-

  • 札幌市内・近郊を中心に迅速対応
  • 担当者の顔が見えるから安心
  • 急なトラブルもご相談ください

安心価格 -Price-

  • 施工前の安心見積
  • 各費用込みの標準工事費
  • 工事後の追加請求なし

対応エリア

札幌市内全域(中央区・北区・西区・南区・東区・白石区・清田区・厚別区・豊平区・手稲区)
札幌市近郊
北広島市/恵庭市/江別市/小樽市/石狩市/千歳市
当別町/南幌町/長沼町/岩見沢市/苫小牧市
※その他の地域についてはご相談ください。

この記事の監修・施工 ルーム・テック・ラキア|札幌市清田区
事業内容住宅設備工事・給湯器・暖房機器
所在地札幌市清田区北野3条2丁目3-7-1F
代表者松本晃
設立2023年1月
許認可札幌市指定給水装置工事事業者
第3-4211号(札幌市水道局)

現地調査・お見積りは無料です

30秒で簡単!無料相談はこちら        工事価格表はこちら

追加費用なし・しつこい営業なし

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

監修者情報

ルーム・テック・ラキア代表

北海道・札幌近郊の暮らしをよく知る地域密着の設備工事屋。一件一件のお客様に対して、顔が見える誠実な対応と、わかりやすく丁寧な施工を心がけています。
まずはお気軽にご相談ください。

目次