キッチンの瞬間湯沸かし器(小型湯沸器)が古くなってきて、「そろそろ交換したいけれど、全部でいくらかかるんだろう?」と気になっていませんか。
お湯の出が悪くなった、点火しづらい、お知らせランプが点滅するようになった——こうしたサインが出はじめると、交換のタイミングと費用が一気に現実的な悩みになります。
瞬間湯沸かし器の交換費用は、大きく分けて「本体の価格」と「交換工事の費用」の2つで構成されます。
ネット通販で本体だけを見ると意外と安く感じるかもしれませんが、実際にはガス接続を伴う工事が必要になるため、総額で考える視点が欠かせません。
この記事では、瞬間湯沸かし器の交換にかかる費用の内訳を、本体・工事・追加費用に分けて整理します。あわせて、費用を抑えるための考え方、交換すべきタイミングの見極め方、そして機種選びの注意点まで、順を追って解説します。
なお、取り付け工事そのものを自分で行えるかどうか(資格・法律面)については、別記事「瞬間湯沸かし器の取り付けは自分でできる?資格・法律・安全面から徹底解説」で詳しくまとめていますので、あわせてご覧ください。
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交換費用は「本体+工事」で考えるのが基本


まず全体像です。瞬間湯沸かし器の交換にかかる費用は、次の要素で構成されます。
| 費用の種類 | 内容 | 補足 |
|---|---|---|
| 本体価格 | 瞬間湯沸かし器そのものの代金 | 号数・メーカー・機能で変わる |
| 交換工事費 | 古い機器の取り外し・新しい機器の取り付け・ガス接続 | 資格を持つ業者による作業 |
| 既設品の撤去・処分費 | 外した古い機器の運搬・廃棄 | 工事費に含まれる場合もある |
| 追加工事費 | 設置場所の移設・ガス栓交換・部材交換など | 現地の状況によって発生 |
ネット通販の本体価格だけを見て「安い」と判断してしまうと、後から工事費や追加費用が加わって想定より高くなることがあります。
逆に、工事費込みのセット価格や、業者による総額見積もりで比較すれば、実際に支払う金額をイメージしやすくなります。
ポイント 瞬間湯沸かし器の交換費用は「本体だけ」でも「工事だけ」でもなく、総額(本体+工事+追加費用)で比べるのが失敗しないコツです。まずは総額の見積もりを取ることをおすすめします。
本体価格の目安|号数・メーカーで変わる
瞬間湯沸かし器の本体価格は、号数(お湯を作る能力)とメーカー、機能によって変わります。
ここでは、一般家庭のキッチンで最も普及している5号タイプを中心に見ていきます。
号数とは「1分間に出せるお湯の量」の目安
「号数」は、水温+25℃のお湯を1分間に何リットル出せるかを表す単位です。
たとえば5号なら、毎分およそ5リットルのお湯を出す能力があるという意味です。
一般家庭のキッチンや会社の給湯室などで使われている小型湯沸器(瞬間湯沸かし器)は、5号タイプがほとんどです。
現在お使いのものと同じ号数を選ぶのが基本と考えてよいでしょう。
主なメーカーと代表機種
家庭用の瞬間湯沸かし器を製造している代表的なメーカーは、リンナイとパロマです。
いずれも5号の元止め式(本体のボタンでお湯を出すタイプ)が定番として流通しています。
| メーカー | 代表機種(5号・元止め式) | 特徴 |
|---|---|---|
| リンナイ | RUS-V51シリーズ など | 「ラク点火」やストレーナ(水フィルター)付き |
| パロマ | PH-5BNシリーズ など | 音声お知らせ機能付きの機種がある |
📎 出典:リンナイ公式|ガス瞬間湯沸器(RUS-Vシリーズ)
📎 出典:パロマ公式|小型湯沸器
本体価格は、メーカー希望小売価格に対して実売価格が割り引かれていることが多く、購入するお店や時期によって差が出ます。
具体的な金額は変動が大きいため、この記事では断定を避けますが、「本体だけを安く買う」ことよりも、工事まで含めた総額と、正しいガス種・タイプの機種選びのほうが重要という点を押さえておいてください。
瞬間湯沸かし器の交換工事費用は?


本体価格と並んで気になるのが、交換工事の費用です。
瞬間湯沸かし器の交換工事には、古い機器の取り外し → ガス管の処理 → 新しい機器の取り付け → ガス接続 → 動作確認といった作業が含まれます。
このうちガス接続を伴う作業は、資格を持つ専門業者が行う必要があります。
詳しい理由は「瞬間湯沸かし器の取り付けは自分でできる?」で解説していますが、ガス漏れや不完全燃焼といった重大事故を防ぐため、DIYでは完結できない工程です。
尚、弊社では、交換作業費のみであれば税込¥16,500〜でお受けしています(本体を別途ご用意いただく場合など)。
📎 参考:ルーム・テック・ラキア|料金表
「本体はネットで買ったので、取り付けだけお願いしたい」というご依頼にも対応できます。
本体を自分で用意して工事だけを依頼する方法は、費用を抑えたい方にとって選択肢のひとつです。
ただし、ガス種(都市ガス・LPガス)やタイプ(元止め式・先止め式)を間違えて購入してしまうと取り付けられないため、発注前にガス種・タイプを確認しておくことが大切です。
判断に迷う場合は、購入前にご相談いただくのが確実です。
ポイント 「本体持ち込み+工事のみ」で費用を抑える方法もありますが、ガス種・タイプの選定ミスは無駄な出費につながります。不安な場合は、本体選びの段階から相談するのがおすすめです。
交換工事では実際に何をするのか
「工事費」と一口に言っても、実際にどんな作業が含まれているのかが分かると、費用の妥当性を判断しやすくなります。
標準的な交換工事の流れは、おおよそ次のとおりです。
| 手順 | 作業内容 |
|---|---|
| ① ガス・水の元栓を閉じる | 作業前に安全を確保する |
| ② 古い機器の取り外し | 本体を壁から外し、ガス管・給水管を切り離す |
| ③ ガス栓・接続部の確認と処置 | 必要に応じてガス栓や接続部材を交換 |
| ④ 新しい機器の取り付け | 壁への固定、給水管・ガス管の接続 |
| ⑤ 出湯管の取り付け | お湯が出るパイプをセットする |
| ⑥ ガス漏れ・動作の確認 | 接続部の漏れがないか、正常に点火・出湯するか確認 |
| ⑦ 古い機器の撤去・処分 | 外した機器を運び出し、適切に廃棄 |
このように、単に「掛け替える」だけでなく、ガス漏れ確認や既存配管の処置といった安全に関わる工程が含まれます。
工事費には、こうした作業の技術料と、有資格者が対応する安心が含まれていると考えるとよいでしょう。
購入・依頼の3つのパターンと費用の考え方


瞬間湯沸かし器の交換には、いくつかの依頼のしかたがあります。
それぞれ費用感と手間が異なるため、自分に合った方法を選びましょう。
| パターン | 内容 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ① 業者に一括で依頼 | 本体の手配から工事・処分まですべて任せる | 手間をかけたくない・機種選びに自信がない方 |
| ② 本体を自分で用意+工事だけ依頼 | ネット等で本体を購入し、取り付けを業者に頼む | 費用を抑えたい・ガス種やタイプを確認できる方 |
| ③ 工事費込みセットを購入 | 通販サイト等の「本体+標準工事」セットを利用 | ネット完結で手配したい方 |
①は最も手間が少なく、機種選びのミスも起きにくい方法です。
②は本体を安く調達できれば総額を抑えやすい一方、ガス種・タイプの確認を自分で行う必要があります。
③は分かりやすい反面、標準工事の範囲外(移設やガス栓交換など)は別料金になることが多いため、「セット価格=最終金額」ではない点に注意が必要です。
いずれのパターンでも、追加工事の有無で最終的な金額は変わります。
だからこそ、業者による現地調査や事前確認を含めた総額の見積もりを取っておくと、あとから「聞いていた金額と違う」という事態を避けられます。
追加費用が発生しやすいケース


交換の見積もりで「思ったより高い」と感じる原因の多くは、現地の状況によって発生する追加工事にあります。
あらかじめ知っておくと、見積もりの内容を理解しやすくなります。
コンロの真上に設置されている場合の移設
古い住宅では、稀に瞬間湯沸かし器がガスコンロの真上に設置されているケースがあります。
しかし現在は、コンロの直上への設置は禁止されています。
コンロの燃焼熱や排気が湯沸器に影響し、安全装置が作動して火がつかなくなったり、機器の寿命を縮めたりする原因になるためです。
そのため、コンロの真上に付いている機器を買い替える際は、設置場所を移す工事が必要になることがあります。この移設に伴い、ガス管や給水管の延長・付け替えが発生すると、その分の費用が加わります。
古いゴム管接続からの切り替え
以前は瞬間湯沸かし器をゴムホースで接続できましたが、現在は強化された接続方式に変わっています。
現状がゴム管での接続になっている場合、ガス栓の交換が必要になることがあります。
安全性に直結する部分のため、現地確認のうえで適切に処置します。
その他、状況に応じて発生しうる費用
- 設置場所の壁や下地の補修が必要な場合
- 出湯管(お湯が出るパイプ)の長さ変更や交換が必要な場合
- 換気扇連動スイッチなどのオプション部材を追加する場合
これらは現地の状況しだいで発生の有無が変わります。
そのため、正確な費用は現地調査のうえで見積もりを取るのが確実です。写真を送るだけでもおおよその状況は把握できるため、まずは気軽に相談してみるとよいでしょう。
機種選びで失敗しないための3つの確認ポイント


交換で最も避けたいのは、「買ったのに取り付けられない」という失敗です。
とくに本体を自分で用意する場合は、次の3点を必ず確認してください。
① ガス種(都市ガス/LPガス)
瞬間湯沸かし器には、都市ガス用(12A・13A)とLPガス(プロパン)用があります。
見た目はほぼ同じでも内部構造が異なり、ガス種が合わないと使用できません。
札幌市内でも、都市ガスの地域とLPガスの地域が混在しているため、現在使っているガス種を必ず確認しましょう。ガスメーターや検針票、既存機器の銘板(型番シール)で確認できます。
② タイプ(元止め式/先止め式)
家庭用の瞬間湯沸かし器には、2つのタイプがあります。交換時は、原則として現在と同じタイプを選びます。
| タイプ | お湯の出し方 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 元止め式 | 本体のボタン・レバーで出す | キッチン1か所での使用。家庭用の多く |
| 先止め式 | 蛇口側で出す | 複数箇所への給湯 |
一般家庭のキッチンでは元止め式がほとんどですが、まれに先止め式のこともあります。本体の型番シールで確認しておくと安心です。
③ 号数(お湯の能力)
前述のとおり、キッチン用途なら5号が一般的です。現在お使いの機種と同じ号数を選ぶのが基本です。
必要以上に大きな号数を選ぶ必要はありません。
寒冷地にお住まいの方へ メーカーによっては寒冷地仕様の機種や、寒冷地用の出湯管(フレキシブル出湯管)が用意されています。札幌・北海道で交換する場合は、凍結対策の観点からも仕様を確認しておくと安心です。判断に迷う場合は、専門業者に相談するのが確実です。
交換当日の流れと、かかる時間の目安
「工事にどれくらい時間がかかるのか」も、依頼前に気になるポイントです。
標準的な交換であれば、当日の作業は比較的短時間で終わることが多いです。
一般的な流れとしては、まず現地もしくは写真などで設置状況を確認し、必要な処置を判断します。
その後、現地にて古い機器の取り外し、新しい機器の取り付け、ガス漏れと動作の確認を行い、最後に古い機器を撤去します。移設やガス栓交換などの追加作業がなければ、当日中に完了するのが通常です。
ただし、コンロ直上からの移設や配管の付け替えが必要な場合は、作業内容が増えるぶん時間もかかります。所要時間の目安についても、現地確認や写真での相談時にあわせてお伝えできます。
ポイント 標準的な交換であれば当日中に完了することが多いですが、移設・配管工事が加わると時間が延びます。当日の段取りを知りたい場合は、見積もり時にあわせて確認しておくと安心です。
安全に使うために知っておきたいこと
瞬間湯沸かし器は屋内でガスを燃焼させる機器です。費用面と同じくらい、安全面の理解も欠かせません。
使用中は必ず換気してください。 換気が不十分な状態で使い続けると、不完全燃焼によって一酸化炭素(CO)が発生し、最悪の場合は事故に至るおそれがあります。換気扇を回すか窓を開けて使用しましょう。
換気不十分な状態で使用すると、一酸化炭素(CO)中毒を起こし、死亡事故に至るおそれがあります。
📎 出典:リンナイ公式|ガス瞬間湯沸器 安全上のご注意
また、瞬間湯沸かし器(元止め式の小型湯沸器)は、浴槽への給湯やシャワー、洗濯機への給湯には使用できません。 キッチンでの手洗い・食器洗いなど、用途が限られている機器である点も押さえておきましょう。
まとめ|総額と機種選びで、交換の失敗を防ぐ
瞬間湯沸かし器の交換費用について、要点を振り返ります。
- 交換費用は「本体+工事+追加費用」の総額で考える
- 本体価格は号数・メーカーで変わるが、安さより正しいガス種・タイプ選びが重要
- コンロ直上からの移設・ゴム管接続からの切り替えなどで追加費用が発生することがある
- 10年経過した古い機種は、修理より交換が現実的
- 本体を自分で用意する場合は、ガス種・タイプ・号数の3点確認を忘れずに
正確な費用は現地の状況によって変わるため、まずは総額の見積もりを取るのが、失敗を防ぐいちばんの近道です。
よくある質問(FAQ)
Q. 瞬間湯沸かし器の交換は、本体と工事を合わせてどれくらいかかりますか?
A. 総額は、選ぶ本体の号数・メーカー・機能に加え、設置場所の状況(移設の要否、ガス栓の交換の要否など)によって変わります。そのため一律の金額を示すのは難しいのが実情です。弊社では交換作業費のみであれば税込¥16,500〜でお受けしており、本体を含めた総額は現地調査またはLINEでの写真確認のうえでお見積もりします。まずはお気軽にご相談ください。
Q. 本体を自分でネットで買って、取り付けだけ頼むことはできますか?
A. はい、本体をご用意いただき、取り付け工事のみを依頼することも可能です。費用を抑えたい方の選択肢のひとつです。ただし、ガス種(都市ガス・LPガス)やタイプ(元止め式・先止め式)を間違えて購入すると取り付けられません。発注前にガス種・タイプ・号数を確認しておくと安心です。判断に迷う場合は、購入前にご相談ください。
Q. 修理と交換、どちらがよいか迷っています。判断の目安はありますか?
A. 製造終了から年数が経った機種は、補修用部品が入手できず修理できないことがあります。点火しづらい・お湯の温度が安定しない・使用中に火が消えるといった症状が複数出ている場合や、設置から10年前後が経過している場合は、交換を検討したほうが結果的に安心・割安になるケースが多くなります。とくに使用中に火が消える症状は安全に関わるため、繰り返し使わずにご相談ください。
Q. コンロの上に付いている湯沸器を、同じ場所で交換できますか?
A. 現在はコンロの直上への設置が禁止されているため、同じ場所での交換ができない場合があります。この場合、設置場所を移す工事が必要になり、ガス管や給水管の付け替えに伴う追加費用が発生することがあります。実際にどう対応できるかは現地の状況によるため、現地調査のうえでご提案します。
Q. 札幌でも交換をお願いできますか?寒冷地ならではの注意点はありますか?
A. 札幌・近郊での交換に対応しています。寒冷地では凍結対策が重要で、メーカーによっては寒冷地仕様の機種や寒冷地用の出湯管が用意されています。機種選びの段階から、お住まいの環境に合わせてご提案しますので、お気軽にご相談ください。
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