セントラルヒーティングの節約方法とは?つけっぱなしは正解?熱源別に見る本当に効率のいい使い方

ラジエーターの温度調整ダイヤルを手で回して設定を変更している様子

セントラルヒーティングは快適です。
家のどこにいても温度差が少なく、足元からじんわり暖かい。
一度この環境に慣れてしまうと、個別暖房には戻れないという声も少なくありません。

しかしその一方で、光熱費が高いのではないか」「24時間つけっぱなしで本当にいいのかといった疑問も多く聞きます。

セントラルヒーティングの節約は、単純に“温度を下げればよい”という話ではありません。
熱源の種類、住宅の断熱性能、ボイラーの設定温度、サーモバルブの扱い方、不凍液の状態――。
それぞれが噛み合ってはじめて、効率のよい運転になります。

この記事では、
・つけっぱなしが本当に正解なのか
・電気・ガス・灯油で考え方はどう違うのか
・現場でよくある無駄な使い方
・長期的に光熱費を抑えるための設備の考え方

を整理します。

「なんとなく使っている状態」から、「意図して使う状態」へ。
そこに節約の分岐点がありますので、ぜひご参考ください。


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松本

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目次

セントラルヒーティングの仕組みを理解することが節約の第一歩

窓際に設置された白いセントラルヒーティングと木目フローリングの室内設置状況

セントラルヒーティングは、1台の熱源機で温水をつくり、それを各部屋のパネルヒーターへ循環させて暖める仕組みです。
英語では Central Heating住宅全体を一体として暖める暖房方式です。

一般的な構成は以下の通りです。

  • 熱源機(ガスボイラー・灯油ボイラー・電気ボイラーなど)
  • 循環ポンプ
  • 配管ネットワーク
  • 各部屋のパネルヒーター(端末機)
  • サーモバルブ(室温調整)

ポイントは、「家全体を一つの空間として考える暖房」であることです。

エアコンのように部屋単位でON/OFFする設計ではありません。
そのため、部分停止や極端な温度差をつくると効率が落ちやすいのです。

家を一度冷やすと、暖め直しに大きなエネルギーが必要になる

住宅は、壁・床・天井・家具すべてが熱を蓄えています。
室温が下がるということは、空気だけでなくそれら全体が冷えている状態です。

完全に冷え切った状態から再加熱すると、

  • ボイラーは高出力で長時間稼働
  • 配管内の水温上昇に時間がかかる
  • 体感温度が上がるまでタイムラグがある

という負荷がかかります。

この構造を理解しないままON/OFFを繰り返すと、「節約しているつもりで逆に消費が増える」という現象が起きます。


つけっぱなしは本当に節約になるのか?熱源別の考え方

エコジョーズ暖房ふろ給湯器交換事例|GTH-G2448SAWPD-SFF-1-KRからGTH-C2462AWPD-SFF-KRへ交換

(※弊社施工事例ページより:エコジョーズ)

ここが最も誤解の多いポイントです。

「セントラルヒーティングは24時間つけっぱなしが正解」と一括りに語られることが多いですが、実際はそう単純ではありません。
結論から言えば、熱源によって考え方が違います。

また同じ“セントラルヒーティング”でも、電気とガス・灯油では運転特性が大きく異なります。


電気ボイラーの場合

電気ボイラーは、

・立ち上がりが緩やか
・急激な高出力が出にくい
・安定運転を前提とした設計

という特徴があります。

そのため、

  • こまめなON/OFFは非効率
  • 一度冷やすと再加熱に時間がかかる
  • 低温での24時間保温運転が基本

という考え方になります。

特に蓄熱式やヒートポンプ系統は、「一定温度を保つ」ことを前提に設計されています。

完全停止を繰り返すと、

・立ち上げ時に最大出力が続く
・室温が安定するまで時間がかかる
・体感温度が不安定になる

といったデメリットが出ます。

そのため電気熱源では、

✔ 室温を大きく上下させない
✔ 夜間も大きく下げすぎない
✔ 基本は安定維持

という運転が現実的です。


ガス・灯油ボイラーの場合

ガスや灯油は燃焼式です。

・立ち上がりが早い
・短時間で高出力が出せる
・出力調整の幅が広い

という特徴があります。

そのため、電気とは違い、ある程度の温度調整が柔軟にできます。

例えば、

  • 長時間不在なら出力を落とす
  • 就寝時は設定温度を1〜2℃下げる
  • 日中在宅時間に合わせて調整する

といった運転が可能です。

ただし、ここで注意が必要です。

「だから止めたほうが得」と単純化してしまうと誤解になります。

外気温が低い地域では、

・住宅全体が冷え切る
・再加熱時に高出力が長時間続く
・配管凍結リスクが高まる

といった問題が生じます。

特に寒冷地では、完全停止は慎重に判断すべきです。


判断の分かれ目は「断熱性能」と「外気温」

つけっぱなしが得かどうかは、

・住宅の断熱性能
・外気温
・不在時間
・ボイラー能力

によって変わります。

高断熱住宅であれば、温度低下が緩やかなため、多少の設定変更は影響が小さくなります。

一方、断熱性能が低い住宅では、止めると急激に冷え込み、再加熱負荷が大きくなります。
つまり、

「つけっぱなしが正解」でもなく、「止めれば節約」でもない。

熱源の特性と住宅条件を踏まえて運転することが重要です。

セントラルヒーティングは、単純なON/OFFの話ではありません。
熱源の性質を理解した上で、“冷やしすぎない範囲で調整する”。

そこが、現実的な節約のラインです。


設定温度の誤解が無駄を生む

リンナイ給湯器リモコンの表示パネル。給湯温度41℃、ふろ温度41℃が表示されている状態

節約でよくある誤解は、「とにかく温度を下げればよい」という発想です。

ボイラー出湯温度の目安

  • 厳寒期:60℃前後
  • 中間期:40~50℃

出湯温度が低すぎると、家を一周する間に温水が冷えてしまい、暖まりにくくなります。
結果として長時間稼働し、消費が増えます。

サーモバルブの扱い方

各部屋で極端に温度差をつけると、

  • 空気対流が増える
  • 結露発生リスク上昇
  • 効率低下

が起こります。

基本は「全室ほぼ同じ温度帯」。
部分的に下げるなら1~2℃程度にとどめるのが現実的です。


パネルヒーターの設置位置が節約に直結する

グレーの壁に設置された白いパネル型ラジエーターと観葉植物のある室内空間

効率を左右するのは設置場所です。

窓下設置の理由

窓は最も熱が逃げやすい場所。
冷気が足元に落ちる「コールドドラフト現象」を防ぐため、窓下設置が基本です。

ここを抑えることで、

  • 体感温度が安定
  • 設定温度を下げても寒く感じにくい

という効果があります。

玄関設置の効果

外気が直接入る玄関を暖めることで、家全体の温度低下を防げます。
冷気の侵入を“入口で止める”イメージです。


不凍液とメンテナンスが節約につながる理由

ピンク色の不凍液が入ったタンクと暖房循環配管の構造イラスト

セントラルヒーティングは本来、長く使える設備です。
しかし「動いているから問題ない」と考えて放置すると、少しずつ効率は落ちていきます。

目に見えない部分の劣化こそ、光熱費に直結します。


不凍液交換の目安

不凍液は単なる凍結防止液ではありません。
防錆・潤滑・熱伝導の役割も担っています。

一般的な目安は、

  • 3年以降で劣化が進行
  • 防錆性能の低下

時間とともに添加剤が分解され、性能は確実に落ちます。

不凍液が劣化すると、

・熱交換効率が低下
・ポンプ負荷が増加

などといった影響が出ます。
その結果、

「同じ設定温度なのに暖まりにくい」
「ボイラーの燃焼時間が長い」

という状態になります。

つまり、出力は出ているのに“熱がうまく伝わっていない”状態です。
不凍液の状態確認をせずに出湯温度だけ上げ続けると、燃料消費だけが増えていきます。


「壊れていない」は基準にならない

セントラルヒーティングは急に止まる設備ではありません。
多くは“効率が落ちた状態でも動き続ける”のが特徴です。

そのため、

・以前より燃焼時間が長い
・設定温度を上げないと寒い
・光熱費が少しずつ上がっている

といった変化があっても、見逃されがちです。

メンテナンスは修理のためではなく、効率を維持するための管理です。

設備を長く使い、無駄な燃料消費を防ぐ。それが結果的に最も確実な節約につながります。


エネルギー源の見直しという選択肢

建物外に設置されたLPガスボンベとガス供給配管設備

運転方法を見直しても改善が小さい場合、設備そのものを見直す段階に入っている可能性があります。

特に、

・設置から10年以上経過
・燃焼時間が明らかに長い
・部品供給が不安定になっている

こうした状況では、更新を前提に考えるタイミングです。


高効率ボイラーという選択

代表的なのが都市ガス、LPガスを熱源とするエコジョーズです。
エコジョーズは、排気熱(潜熱)を再利用することで、従来型よりも燃焼効率を高めた設計になっています。

これにより、

・同じ暖房出力でもガス消費量を抑えられる可能性
・排気温度の低下
・効率の安定

といったメリットがあります。

ただし、ここで重要なのは、「高効率=必ず光熱費が下がる」ではないという点です。


機種変更だけでは決まらない理由

光熱費は、ボイラー単体で決まるものではありません。

例えば、

  • 住宅の断熱性能
  • 窓性能
  • 不凍液の管理状況
  • 家族構成
  • 在宅時間
  • 設定温度

これらなどが大きく影響します。

断熱性能が低い住宅であれば、高効率ボイラーにしても暖房負荷自体が大きければ消費は増えます。

また不凍液が劣化していれば、せっかくの高効率も十分に活かせません。


本当に見直すべきなのは「全体設計」

エネルギー源の変更は、

・今の燃料単価
・使用量
・設備の状態
・住宅性能

を総合的に見て判断するものです。

「古いから交換」
「エコだから安いはず」

ではなく、今の住宅条件に合っているかどうか。

ここが判断軸になります。

設備更新は大きな投資です。
だからこそ、機種名だけで決めるのではなく、暖房負荷全体を見たうえで選ぶことが重要といえるでしょう。


よくある質問(FAQ)

Q1. セントラルヒーティングは24時間つけっぱなしが正解ですか?
A. 熱源によります。電気は連続運転向き、ガス・灯油は就寝時や長時間不在時に少し下げる方が効率的な場合があります。


Q2. 長期不在時は暖房を止めたほうがいいですか?
A. 2〜3日程度なら低温保温が無難です。長期間の場合は停止+水落としを検討してください。


Q3. 出湯温度は低いほど節約になりますか?
A. 低すぎると暖まりにくくなり、運転時間が延びます。厳寒期60℃前後、中間期40〜50℃が目安です。


Q4. 使っていない部屋の暖房は止めたほうがいいですか?
A. 完全停止は効率低下や結露の原因になります。1〜2℃下げる程度が現実的です。


Q5. 不凍液交換や点検は本当に必要ですか?
A. 必要です。不凍液劣化や燃焼効率低下は消費増につながります。年1回の点検が基本です。


まとめ|セントラルヒーティングの節約は「我慢」ではなく「整える」こと

室内パネルに両手をかざして暖まり具合を確認している様子

セントラルヒーティングは、“部分的に止める暖房”ではなく“家全体を安定させる暖房”です。

ここを理解せずに、

・とにかく温度を下げる
・使わない部屋を完全停止する
・出湯温度を極端に下げる

といった操作をすると、かえって効率が落ちるケースがあります。

節約の本質は、次の4点に集約されます。

  • 家を冷やしすぎない
  • 極端な温度差をつくらない
  • 適正な出湯温度を維持する
  • 不凍液交換や点検を怠らない

セントラルヒーティングは“安定させるほど効率が上がる暖房”です。
逆に言えば、バランスが崩れると消費は確実に増えます。

もし現在、

・暖まりが遅い
・ボイラーが止まらない
・昨年より光熱費が高い
・設置から10年以上経過している

といった状態であれば、運転方法だけでなく設備全体を見直すタイミングかもしれません。

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ベランダに設置されたエコジョーズの交換前後比較。左が施工前、右が施工後の状態

(弊社施工事例ページより:エコジョーズ)

「最近暖まりが遅い」
「ボイラーが古くなってきた」
「不凍液を何年も交換していない」

こうした原因は設定温度ではなく、機器が古い、不凍液の劣化や設置環境など様々です。
また温まりが悪いまま出湯温度を上げ続けると、燃料消費だけが増えます。

当社ではお客様の状況や設置環境をよくヒアリングした上で、不凍液交換や器具交換などをご提案しております。
セントラルヒーティングの不具合や効率低下が気になる場合は、ぜひ弊社までご相談ください。

松本

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監修者情報

ルーム・テック・ラキア代表

北海道・札幌近郊の暮らしをよく知る地域密着の設備工事屋。一件一件のお客様に対して、顔が見える誠実な対応と、わかりやすく丁寧な施工を心がけています。
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