エコジョーズと普通の給湯器の違いとは|仕組み・費用・選び方を解説

従来型ガス給湯器とエコジョーズの仕組みを比較したイメージ図。従来型は約200℃の高温排気をそのまま排出するのに対し、エコジョーズは排熱を再利用して給水を予熱し、排気温度を約50℃まで低減して熱効率を高めている様子を示している。

「給湯器の交換を考えていたら、エコジョーズと普通のタイプがあると言われた。何が違うの?」
——いざ給湯器を買い替えようとすると、まず最初にぶつかるのがこの疑問ではないでしょうか。

カタログやリフォーム会社の説明では「エコジョーズは省エネ」「ガス代がおトク」といった言葉が並びます。
ただ、普通の給湯器と具体的に何がどう違うのか、見た目もほとんど同じなのにどうして値段が変わるのか、そこまで踏み込んで説明されることは意外と少ないものです。

しかも北海道では、本州でよくある「お湯だけを沸かす給湯器」だけでなく、給湯と暖房を1台でまかなう「給湯暖房一体型」が主流です。
このタイプではエコジョーズと従来型の違いが、本州以上に家計へ影響しやすくなります。

この記事では、エコジョーズと普通(従来型)の給湯器の違いを、仕組み・熱効率・費用・メリット/デメリットといった角度から整理します。
そのうえで、どんな家庭にエコジョーズが向いているのか、北海道で選ぶときに気をつけたいポイントまで、住宅設備の視点でまとめて解説します。

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松本

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目次

結論:いちばんの違いは「排気熱を再利用するかどうか」

外壁に設置されたノーリツ製エコジョーズ給湯器の外観。シルバー色の本体がコンクリート壁面に取り付けられている様子。

先に結論からお伝えします。エコジョーズと普通の給湯器の決定的な違いは、お湯を沸かしたあとに出る「排気熱」を再利用するかどうかにあります。

従来型の給湯器は、ガスを燃やしてお湯を沸かす際に発生する熱の一部を、高温の排気としてそのまま外に捨てていました。
これに対してエコジョーズは、その捨てていた熱をもう一度お湯を温めるために使います。
結果として、同じ量のお湯を沸かすのに必要なガスの量が少なくて済む、というわけです。

この「排気熱の再利用」という1点の違いから、次のようなさまざまな差が生まれます。

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比較項目普通の給湯器(従来型)エコジョーズ(高効率型)
排気熱の扱いそのまま外に放出回収して再利用
給湯熱効率約80%約95%
ガス使用量基準従来型より約13%削減
本体価格比較的安いやや高め
設置工事通常の給湯配管排水(ドレン)工事が追加で必要
メンテナンス一般的な部品交換中和器の交換が加わる

📎 出典:リンナイ公式「エコジョーズのしくみ」(リンナイ公式サイト)

それぞれの項目について、ここから順に詳しく見ていきます。
「自分の家にはどちらが合うのか」を判断する材料として読み進めてみてください。


そもそも給湯器の「熱効率」とは何か

一般的なガス給湯器との違い

違いを理解するうえで、まず押さえておきたいのが「熱効率」という言葉です。

熱効率とは、簡単に言えば「燃やしたガスのエネルギーのうち、どれだけをお湯を温めるのに使えたか」を示す割合のことです。
仮に熱効率が80%だとすると、ガスが持つエネルギーの80%はお湯を温めるのに使われ、残りの20%は熱として外に逃げてしまっている、という意味になります。

従来型は約2割の熱を捨てていた

リンナイの公式サイトによると、従来型のガス給湯器の給湯熱効率は約80%でした。
エコジョーズは排気熱を再利用することで、従来型と比べて給湯熱効率を約95%まで高めています。

つまり、従来型ではおよそ2割のエネルギーが排気として捨てられていたところを、エコジョーズではその大部分を回収して使えるようになった、ということです。
この差が、ガス使用量の削減につながっていきます。

実際の現場でも、「お湯の使い方は前と変えていないのに、ガスメーターの進み方が以前よりゆるやかになった気がする」という声をいただくことがあります。
機器の効率が上がるぶん、同じ生活をしていてもガスの消費が抑えられる、というのがエコジョーズの本質的な特徴です。


エコジョーズの仕組み|捨てていた熱をどう使うのか

ここで、エコジョーズがどうやって排気熱を再利用しているのか、もう少し具体的に見ていきます。

従来型の給湯器は、バーナーでお湯を沸かす際、燃焼で生まれた熱の一部を約200℃という高温の排気としてそのまま外へ放出していました。
せっかくの熱が、お湯を温めるのに使われないまま大気中に逃げていたわけです。

エコジョーズは、この排気の通り道に「二次熱交換器」と呼ばれる装置を追加しています。
これによって、これまで捨てていた排気の熱を回収し、給湯器に入ってくる前の冷たい水をあらかじめ温めておくのです。
水が温まった状態でバーナーに届くため、目標の温度まで沸かすのに必要なガスの量が少なくて済みます。

エコジョーズでは排気熱を回収する仕組みにより、排気の温度が従来型の約200℃から約50℃まで下がります。
これは、それだけ多くの熱がお湯を温めるために使われていることを示しています。

正式には「潜熱回収型(せんねつかいしゅうがた)ガス給湯器」と呼ばれます。
これは、排気に含まれる水蒸気が水に戻るときに放出する「潜熱」と呼ばれる熱を回収していることに由来します。
難しい言葉ですが、「捨てていた熱をひと工夫で再利用している」というイメージを持っていただければ十分です。


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違い①:ガス使用量と光熱費

プロパンガスと都市ガスの料金差を天秤にかけて比較する住宅のイメージイラスト

ここからは、両者の違いを具体的な項目ごとに整理していきます。まずは多くの方がいちばん気になる、ガス使用量と光熱費の違いです。

ガス使用量は従来型より約13%削減

リンナイの公式サイトによると、エコジョーズは従来型と比べてガス使用量を約13%カットできるとされています。
熱効率が上がったぶん、同じ量のお湯を沸かすのに使うガスが減る、という理屈です。

ただし、この削減率はあくまで目安です。メーカーや機種、そして各家庭のお湯の使い方によって、実際の削減効果は変わってきます。一般的には次のような傾向があります。

  • お湯をたくさん使う家庭ほど、削減できる量(=節約額)が大きくなりやすい
  • お湯の使用量が少ない家庭では、削減効果が小さくなりやすい

これは、エコジョーズの省エネが「ガス使用量を一定割合カットする」仕組みである以上、もともと使うガスが多い家庭ほど、カットされる絶対量も大きくなるためです。

北海道では暖房ぶんの効果も加わる

ここが北海道ならではのポイントです。後ほど詳しく触れますが、北海道で主流の「給湯暖房一体型」のエコジョーズは、給湯だけでなく暖房(パネルヒーター・床暖房など)にも熱源を供給します。
冬場は暖房でのガス使用量が大きいため、そのぶん省エネ効果も金額として表れやすくなります。


違い②:本体価格と設置工事

次に、導入時のコストの違いです。エコジョーズは省エネな反面、導入時には従来型より費用がかかる傾向があります。

本体価格はエコジョーズのほうが高め

エコジョーズは、二次熱交換器をはじめとする追加の部品を備えているぶん、一般的に従来型より本体価格が高めに設定されています。
価格差は機種や号数によって幅がありますが、同じグレードで比較すると、エコジョーズのほうが高くなるのが通常です。

ただし近年は、各メーカーが従来型からエコジョーズへとラインナップを移行しつつあり、選べる従来型の機種が減ってきているという事情もあります。
そのため「価格が安いから従来型」という選択が、必ずしもできるとは限らなくなってきています。

ドレン排水の工事が追加で必要

エコジョーズ特有の工事として、「ドレン排水」への対応があります。

エコジョーズは排気を冷やして熱を回収する過程で、排気中の水蒸気が水滴になって出てきます。
この水は「ドレン水」と呼ばれ、酸性のため、そのまま流すのではなく機器内の「中和器」で中和してから排水する必要があります。
この排水を適切に流すための配管工事が、従来型にはない追加工程として発生します。

工事項目内容
ドレン配管中和したドレン水を排水経路へ流すための配管を設置
排水先の確保雨水桝や排水管など、適切な排水先につなぐ
屋外設置時の凍結対策ベランダ等に屋外設置する場合は排水経路の凍結に配慮した施工が必要になることがある

実際の現場では、設置場所の排水状況によって工事内容が変わります。
すぐ近くに適切な排水先があれば工事は比較的シンプルですが、排水先まで距離がある場合などは追加の手間がかかることもあります。
このあたりは現地調査で確認したうえでないと正確には判断できない部分です。


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違い③:メンテナンスと寿命

3つ目は、長く使ううえでのメンテナンスの違いです。

エコジョーズには「中和器」のメンテナンスが加わる

先ほど触れたドレン水を中和するための「中和器」は、消耗品です。
リンナイの公式サイトでも、中和器は消耗品のため交換が必要になると案内されています。

交換のタイミングは使用状況によって異なりますが、一般的には機器本体の寿命に近いサイクルで点検・交換が検討されることが多い部品です。
従来型にはない部材なので、「エコジョーズならではのメンテナンス項目が1つ増える」と理解しておくとよいでしょう。

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給湯器自体の寿命は両者とも10年程度が目安

寿命そのものについては、エコジョーズも従来型も大きくは変わりません。
ガス給湯器の寿命は一般的に10年程度とされており、不具合を感じた場合は経年劣化による事故を避けるためにも早めの買い替えが推奨されます。

この「10年」というのは、メーカーが定める設計上の標準使用期間の目安にあたります。
もちろん使用環境や使い方によって前後しますが、10年を超えたあたりから、お湯の出が安定しない、エラーが増える、といった不調が出やすくなる傾向があります。

📎 出典:リンナイ公式「メンテナンスについて」(リンナイ公式サイト)

なお、凍結を心配される方もいますが、北海道の給湯暖房ボイラーは室内に設置されているケースがほとんどで、凍結のリスクは比較的少ないのが実情です。
ベランダなどに屋外設置している場合は、本体や配管、エコジョーズのドレン排水経路の凍結に配慮した対策が必要になることもあります。気になる場合は設置状況をもとに業者に相談すると安心です。


違い④:環境性能(CO2排出量)

4つ目は、環境面での違いです。光熱費ほど日常的に意識する項目ではありませんが、自治体の補助制度などとも関わるため、知っておいて損はありません。

エコジョーズは熱効率が上がるぶん、従来型と比べてCO2排出量を約13%削減できるとされています。
使うガスが減れば、その燃焼によって出る二酸化炭素も減る、という関係です。

省エネ性能の高い給湯器は、国や自治体の省エネ関連の補助制度の対象になることがあります。
制度の内容や対象機種は時期によって変わるため、交換を検討する際は最新の情報を確認することをおすすめします。札幌市や北海道、国の制度など、利用できるものがないか調べてみる価値はあります。


エコジョーズと従来型はどのくらいで「元が取れる」のか

ショールームに展示されたエコジョーズ給湯器。リンナイやノーリツの高効率ガス給湯器が並び、省エネ性能をアピールしている様子。

エコジョーズは導入時の費用が従来型より高い一方、毎月のガス代で差を取り戻していく設備です。では、どのくらいの期間で初期費用の差を回収できるのでしょうか。

考え方はシンプルで、「エコジョーズと従来型の初期費用の差額」を「エコジョーズで年間に節約できるガス代」で割ると、おおよその回収年数が見えてきます。

たとえば初期費用の差が数万円で、年間のガス代の節約が1万円前後だとすれば、数年程度で差額を回収できる計算になります。
一方、お湯の使用量が少なく年間の節約額が小さい家庭では、回収までにより長い期間がかかることになります。

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家庭のタイプお湯・暖房の使用量回収期間の傾向
家族が多い・暖房も一体型多い短くなりやすい
標準的な世帯中程度中程度
一人暮らし・シャワー中心少ない長くなりやすい

注意したいのは、ここで使う数字(差額・年間節約額)が、機種・号数・各家庭の使い方によって大きく変わるという点です。
ネット上の試算例はあくまで参考であり、自分の家に当てはめるには、実際の使用量と見積りをもとに計算する必要があります。


号数とグレードの違いも押さえておきたい

エコジョーズか従来型かという軸とあわせて、給湯器選びでは「号数」と「グレード」も重要になります。これらは両タイプに共通する選び方のポイントです。

号数=お湯を同時に使える量

給湯器の「号数」は、一度にどれだけのお湯を供給できるかを表す数値です。号数が大きいほど、複数の場所で同時にお湯を使うことができます。

一般的には、家族の人数や同時にお湯を使う場面の多さによって適した号数が変わります。
たとえばキッチンで洗い物をしながら浴室でシャワーを使う、といった同時使用が多い家庭では、大きめの号数が向いています。
号数が小さすぎると、同時に使ったときにお湯の勢いや温度が不安定になることがあります。

号数の目安主な対象
16号単身・少人数で同時使用が少ない家庭
20号2〜3人程度の家庭
24号家族が多く同時使用が多い家庭

※実際に適した号数は使用状況によって異なります。
北海道では暖房を兼ねる一体型の場合、暖房能力も含めて検討が必要です。

グレードによる機能の違い

給湯器には、湯はりや追い焚きの自動化レベルによって「フルオート」「オート」などのグレードがあります。
フルオートとオートでは、主に湯はりに関する機能が異なります。フルオートは湯量の自動調整や配管洗浄など、より自動化された機能を備えているのが一般的です。

この号数とグレードの選択は、エコジョーズでも従来型でも共通して必要になります。
「エコジョーズにするかどうか」だけでなく、「どの号数・グレードにするか」もあわせて検討することで、暮らしに合った1台を選びやすくなります。

📎 出典:リンナイ公式「号数について」(リンナイ公式サイト)

ガスの種類(都市ガス・プロパン)の確認も忘れずに

エコジョーズに限った話ではありませんが、給湯器を選ぶ際は「ガスの種類」の確認も欠かせません。
ガス給湯器は、都市ガス用とプロパンガス(LPガス)用で対応する機種が分かれており、間違えると正常に使えません。

北海道では、都市ガスが供給されている地域もあれば、プロパンガスを使っている地域・物件も多くあります。
同じ札幌市内でも、エリアや住宅によってどちらのガスを使っているかが異なります。
エコジョーズもそれぞれのガス種に対応した機種が用意されているため、自宅がどちらのガスを使っているかを把握しておくことが大切です。

ガスの種類は、検針票やガスメーター周りの表示、ガス会社との契約内容などで確認できます。
分からない場合は、交換を依頼する業者に現地で確認してもらえば問題ありません。


【北海道で重要】給湯専用と給湯暖房一体型の違い

温水暖房用ラジエーターに手をかざして暖かさを確認している様子。給湯器と連携した暖房設備のイメージ。

ここまでエコジョーズと従来型の違いを見てきましたが、北海道で給湯器を選ぶうえでもう一つ欠かせないのが、「給湯専用タイプ」と「給湯暖房一体型」の違いです。
エコジョーズか従来型かという軸とは別に、この使い方の違いも理解しておく必要があります。

2つのタイプの役割の違い

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タイプ役割主に使われる地域・家庭
給湯専用・ふろ給湯タイプお湯(給湯・追い焚き)のみ暖房を灯油・電気など別系統でまかなう家庭
給湯暖房一体型(給湯暖房ボイラー)給湯+暖房(パネルヒーター・床暖房・浴室暖房など)北海道の戸建てで主流

本州では「給湯器=お湯を沸かす機械」というイメージが一般的ですが、北海道では1台のボイラーで給湯も暖房もまかなう「給湯暖房一体型」が広く使われています。
冬の暖房をこの機器に頼っているお宅も多く、給湯器の交換が暖房の快適さにも直結します。

北海道でエコジョーズを選ぶ意味

給湯暖房一体型は、給湯に加えて冬場の暖房でも多くのガスを使います。
だからこそ、エコジョーズによる「ガス使用量の削減」が効いてくる場面が、給湯専用タイプより多くなります。

逆に言えば、暖房を灯油ストーブなどでまかなっていて、ガス給湯器はお湯にしか使っていない家庭の場合は、エコジョーズの恩恵が相対的に小さくなる可能性もあります。
自分の家がどちらのタイプで、ガスを何に使っているのかを把握しておくことが、機器選びの第一歩になります。


エコジョーズのメリット・デメリットを整理

タイル張りの外壁に設置された屋外壁掛形ガス給湯器。配管が接続された家庭用給湯設備の背面側の様子。

ここまでの違いを踏まえて、エコジョーズを選ぶ場合のメリットとデメリットを改めて整理しておきます。

メリット

  • ガス使用量を従来型より約13%削減でき、長く使うほど光熱費の差が出やすい
  • お湯や暖房をたくさん使う家庭ほど、節約効果が大きくなりやすい
  • CO2排出量が約13%削減でき、環境負荷が小さい
  • 省エネ関連の補助制度の対象になる場合がある

デメリット

  • 本体価格が従来型より高めになりやすい
  • ドレン排水のための追加工事が必要になる
  • 中和器という消耗品のメンテナンス項目が増える
  • お湯の使用量が少ない家庭では、初期費用の差を取り戻しにくいことがある

🔑 ポイント エコジョーズは「導入時にやや費用がかかるが、使うほど光熱費で取り戻していく」タイプの設備です。そのため、お湯や暖房を多く使う家庭ほど向いており、使用量が少ない家庭では慎重な検討が必要になります。


どんな家庭にエコジョーズが向いている?

最後に、これまでの内容をもとに「エコジョーズが向いている家庭」と「慎重に検討したほうがよい家庭」の傾向をまとめます。あくまで一般的な目安として参考にしてください。

エコジョーズが向いていると考えられる家庭

  • 家族の人数が多く、お湯の使用量が多い
  • 北海道で給湯暖房一体型を使っており、冬の暖房でもガスを多く使う
  • 毎日湯船にお湯をためる、追い焚きの回数が多い
  • 長く住み続ける予定で、光熱費の差を回収する期間を確保できる

慎重に検討したほうがよい家庭

  • 一人暮らしなどで、お湯の使用量がそもそも少ない
  • シャワー中心で湯船にお湯をためる機会が少ない
  • 暖房を灯油やほかの熱源でまかなっており、ガス給湯器は給湯のみに使っている

もっとも、前述のとおり近年は従来型の選択肢自体が減りつつあります。「節約効果がそこまで大きくない家庭」であっても、機器のラインナップの都合でエコジョーズが標準的な選択肢になっているケースも少なくありません。
最終的には、現在の使用状況と設置環境を確認したうえで、トータルのコストを見て判断するのが現実的でしょう


よくある質問(FAQ)

Q1. エコジョーズと従来型の給湯器は、見た目で見分けられますか?

外観だけで確実に見分けるのは難しいことが多いです。エコジョーズも従来型も本体の形状は似ており、サイズも大きくは変わりません。見分ける手がかりとしては、エコジョーズには排気で発生したドレン水を流すための配管(ドレンホース)が接続されている点が挙げられます。確実に確認したい場合は、本体に貼られた品番ラベルをメーカーの製品情報で照合するか、専門業者に見てもらうのが確実です。

Q2. 今使っている従来型からエコジョーズに交換できますか?

多くの場合は交換可能ですが、設置環境によっては追加の工事が必要になります。特にエコジョーズはドレン水の排水経路を確保する必要があるため、設置場所の近くに適切な排水先があるかどうかが工事内容に影響します。北海道の給湯暖房ボイラーは室内設置が多く凍結の心配は比較的少ないですが、ベランダ等に屋外設置している場合は排水経路の凍結への配慮が必要になることもあります。実際に交換できるか、どの程度の工事になるかは、現地調査で設置状況を確認したうえでの判断になります。

Q3. エコジョーズにすると、月々のガス代はどのくらい安くなりますか?

家庭のお湯や暖房の使い方によって幅があります。エコジョーズは従来型よりガス使用量を約13%削減できるとされていますが、これは使用量に対する割合のため、もともとガスを多く使う家庭ほど節約額も大きくなりやすい傾向があります。北海道で給湯暖房一体型を使っている家庭では、冬場の暖房ぶんにも効率改善が及ぶため、給湯のみの家庭より差が出やすくなります。

Q4. エコジョーズの「中和器」は自分で交換できますか?

中和器の交換はご自身で行わず、専門業者もしくはメーカーへ依頼してください。中和器はドレン水を中和するための重要な部品で、給湯器内部に組み込まれています。交換には機器の知識と適切な作業が必要で、誤った扱いは故障や不具合の原因になりかねません。交換のタイミングは使用状況によって異なりますが、定期点検や他の部品の交換時期に合わせてメーカーに確認してもらうのが安心です。

Q5. お湯をあまり使わない一人暮らしでも、エコジョーズにする意味はありますか?

お湯の使用量が少ない場合、エコジョーズの節約効果は相対的に小さくなる傾向があります。エコジョーズは本体価格や工事費が従来型よりかかるぶん、使うほど光熱費で取り戻していく設備のため、使用量が少ないと初期費用の差を回収するのに時間がかかることがあります。ただし近年は従来型の選択肢自体が減ってきているため、機器のラインナップの都合でエコジョーズが標準になっているケースもあります。トータルのコストを踏まえて判断されることをおすすめします。

まとめ|「排気熱の再利用」が生む違いを理解して選ぶ

エコジョーズと普通の給湯器の違いを、仕組みからメリット・デメリットまで見てきました。最後に要点を整理します。

🔑 この記事のまとめ

【基本の違い】

  • エコジョーズは排気熱を再利用し、給湯熱効率が約80%→約95%に向上
  • その結果、従来型よりガス使用量を約13%削減できる

【コスト面の違い】

  • 本体価格はエコジョーズのほうが高め
  • ドレン排水工事・中和器交換という従来型にない項目がある
  • そのぶん、使うほど光熱費で差を取り戻していく構造

【北海道での注意点】

  • 給湯暖房一体型が主流で、暖房ぶんも省エネ効果が効きやすい
  • 室内設置が基本のため凍結リスクは比較的少ない(屋外設置時は対策が必要)

【向き不向き】

  • お湯・暖房を多く使う家庭ほど向いている
  • 使用量が少ない家庭は、トータルコストを見て慎重に判断

エコジョーズと従来型の違いは、突き詰めれば「排気熱を再利用するかどうか」という1点に集約されます。
そこから熱効率・ガス使用量・費用・メンテナンスといったさまざまな差が生まれ、家庭の使い方によって向き不向きが分かれます。

大切なのは、カタログの数字だけで判断するのではなく、自分の家がどのタイプの給湯器をどう使っているのかを踏まえて選ぶことです。
特に北海道では、給湯と暖房を1台でまかなうケースが多く、本州とは違う視点での検討が必要になります。


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この記事の監修・施工 ルーム・テック・ラキア|札幌市清田区
事業内容住宅設備工事・給湯器・暖房機器
所在地札幌市清田区北野3条2丁目3-7-1F
代表者松本晃
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