「エコジョーズにすると、月々のガス代はどのくらい安くなるんだろう?」——給湯器の交換を考え始めると、まず気になるのがこの点ではないでしょうか。
カタログには「省エネ」「ガス代がおトク」と書かれているものの、実際に毎月の請求額がいくら変わるのかは、なかなかイメージしづらいものです。
しかも、ひとくちにエコジョーズと言っても、お湯だけを沸かす「給湯専用タイプ」と、給湯と暖房を1台でまかなう「暖房一体型(給湯暖房ボイラー)」とでは、ガス代の考え方そのものが大きく変わってきます。
特に北海道では、給湯と暖房を1台のボイラーでまかなう「給湯暖房一体型」が主流です。
このタイプは冬場のガス使用量が大きいぶん、エコジョーズの省エネ効果が金額として表れやすいという特徴があります。
冬の暖房は北海道の暮らしに欠かせないものだからこそ、その熱源の効率は家計に直結します。
この記事では、エコジョーズの月々のガス代の目安を、給湯専用タイプと暖房一体型に分けて整理します。
そのうえで、節約効果を左右するポイントや、設置前に確認しておきたい注意点まで、住宅設備の視点からまとめて解説しますので、ぜひご参考ください。
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結論:エコジョーズの節約効果は「タイプ」で大きく変わる


先に結論からお伝えしますとエコジョーズの月々の節約額は、どのタイプを使うかで大きく変わります。
- 給湯専用タイプ:お湯(給湯・追い焚き)のみが対象。節約額は月数百円程度にとどまることが多い
- 給湯暖房一体型(北海道の主流):給湯に加えて暖房(パネルヒーター・床暖房など)にも熱源を供給するため、冬場のガス使用量が大きく、省エネ効果が金額として表れやすい
エコジョーズは、従来型の給湯器が排気として捨てていた熱を再利用することで、ガスの使用量そのものを抑える仕組みです。
従来型のボイラーでは約80%だった熱効率を、給湯約95%、暖房約89%まで引き上げ、ガス使用量を約10%削減できるとされています。
つまり「ガスをたくさん使う使い方ほど、削減できる量も増える」というのが基本的な考え方です。
給湯にしか使わない家庭よりも、給湯も暖房も1台でまかなう家庭のほうが、節約額が大きくなりやすいというわけです。
そもそもエコジョーズとは?仕組みをおさらい
具体的なガス代の話に入る前に、エコジョーズの仕組みを簡単におさらいしておきます。
従来型のガス給湯器は、バーナーでお湯を沸かす際、燃焼によって発生した熱の一部を約200℃の高温の排気としてそのまま外へ捨てていました。
この「捨てていた熱」を、もう一度お湯を温めるために再利用するのがエコジョーズです。
正式には「潜熱回収型ガス給湯器(給湯暖房機)」と呼ばれます。
排気に含まれる水蒸気が水に戻る際に放出する熱(潜熱)を回収して、入ってくる冷たい水をあらかじめ温めておく。こうすることで、本来のバーナーで加熱するガスの量を減らせる、という仕組みです。


つまりお湯の使い方を変えなくても、機器の効率が上がることでガス使用量が下がる、というのがエコジョーズの最大の特徴です。
北海道のように給湯・暖房でガスを多く使う地域では、この「効率の差」が積み重なると、年間を通じて無視できない量になります。
だからこそ、寒冷地ほどエコジョーズの省エネ性が活きると言われるのです。
エコジョーズには大きく2つのタイプがある
ここがこの記事の肝になる部分です。エコジョーズと呼ばれる機器には、大きく分けて次の2タイプがあります。
| タイプ | 役割 | 主な対象 |
|---|---|---|
| 給湯専用・ふろ給湯タイプ | お湯(給湯・追い焚き)のみ | 暖房は別系統(灯油・電気など)の家庭 |
| 給湯暖房一体型(給湯暖房ボイラー) | 給湯+暖房(パネルヒーター・床暖房・浴室暖房など) | 北海道の戸建てで主流 |
北海道の戸建住宅では、給湯と暖房が一体になったエコジョーズが主流となっています。
本州では給湯専用タイプを思い浮かべる方が多いのですが、北海道では「1台で給湯も暖房もまかなう」使い方が一般的です。
この違いを押さえておくと、ガス代の話がぐっと分かりやすくなります。


【給湯専用タイプ】エコジョーズの月々のガス代と節約額


まずは、お湯だけを沸かす給湯専用・ふろ給湯タイプから見ていきます。
月々のガス代の目安
給湯専用タイプのガス代は、家族の人数やお湯の使い方によって幅があります。
ただし北海道で考えるうえで大切なのは、水道水の温度が本州より低いという点です。
同じ量のお湯を沸かすにも、水温が低いぶん温度差が大きく、給湯にかかるガス消費は本州よりも多くなる傾向があります。
エコジョーズに替えることで削減できるのは、この「給湯にかかるガス代」の一部です。
北海道で従来型のガス給湯器からエコジョーズに替えた場合、ガス代はおおよそ12%程度抑えられ、年間で2,000〜15,000円ほどの節約につながるとされています。
家族の人数が多くお湯をたくさん使う家庭ほど、節約できる割合が大きくなる傾向があります。
北海道の年間光熱費から見る目安
北海道では、給湯だけを単独で使う家庭よりも、給湯・暖房・調理をすべてガスでまかなう「オールガス」の家庭が多くなっています。
北海道ガスの試算では、都市ガスでオールガス(暖房・給湯・コンロ)の場合、一軒家・4人家族でおおよそ年間20万円前後が一つの目安とされています。
プロパンガス(LPガス)の場合は単価が高めのため、その2倍近くになることもあります。
| 条件(一軒家・4人家族の目安) | 年間のガス代の目安 |
|---|---|
| 都市ガス・オールガス | 約20万円前後 |
| プロパンガス・オールガス | 約40万円前後 |
この金額のうち、北海道では暖房と給湯が大きな割合を占めます。
エコジョーズはその給湯・暖房の効率を高める機器なので、年間額が大きい北海道ほど、約10〜12%の削減が金額として表れやすいことになります。
一人暮らしなどお湯の使用量が少ない世帯では、月7,000〜13,000円前後が一つの目安とされますが、いずれも住まいの断熱性能や使い方によって幅があります。
給湯専用で考える場合の注意点
給湯専用タイプ単独での節約額が控えめに見えやすいのは、そもそも給湯がガス使用量全体に占める割合が、暖房ほど大きくないためです。
北海道は本州より水温が低く給湯のガス消費自体は多めですが、それでも暖房をフル稼働させる冬場の使用量と比べると、給湯分だけの削減は金額として見えにくくなります。
それでもエコジョーズが選ばれるのは、毎月コツコツと効果が続く点と、初期費用の差が以前より縮まっている点が理由です。
エコジョーズは本体価格が従来型よりやや高めですが、月々のランニングコストが下がることで、長く使うほど差額を回収しやすくなります。
北海道は給湯・暖房ともにガスの使用量が大きいぶん、この「長く使うほど効いてくる」効果が出やすい地域だと言えます。
「月々いくら?」を自分で確かめる方法
カタログの試算は便利ですが、ご家庭の実際のガス代は使い方によって変わります。
一番確実なのは、交換の前後でガス使用量を比較することです。
ガスの請求書には、毎月の使用量が「○○㎥(立方メートル)」という単位で記載されています。
交換前の同じ季節の使用量と、交換後の使用量を見比べると、削減効果を実感しやすくなるでしょう。
エコジョーズに替えた直後は使い方の感覚も変わりにくいため、「お湯の使い方は変えていないのにガス使用量が減っている」という形で効果が表れることが多いです。
月単位ではゆるやかでも、1年を通して積み上がると一定の金額になりますので、比較するときはできるだけ同じ季節・似た使用状況どうしで見比べるのがポイントです。
【給湯暖房一体型】北海道で効果が大きいのはこちら


ここからが、北海道で給湯器交換を考える方に特に知っておいてほしい内容です。
暖房一体型は「冬のガス使用量」が大きい
北海道の戸建てで主流の給湯暖房一体型は、お風呂やキッチンのお湯だけでなく、リビングや寝室のパネルヒーター、床暖房、浴室暖房まで、1台のボイラーでまかないます。
エコジョーズは給湯器と暖房器具の一台二役をまかなう家庭用ボイラーで、床暖房や浴室暖房まで対応できるため、寒さの厳しい北海道に向いています。
冬場は暖房のために多くのガスを消費するため、ガス使用量全体が大きくなるでしょう。
ここで効いてくるのが、先ほどの「ガスをたくさん使うほど削減量も増える」という原則です。
冬の暖房でガス使用量が膨らむぶん、エコジョーズによる約10%の削減が、給湯専用タイプよりも大きな金額として表れやすくなります。
暖房一体型の熱効率
暖房一体型のエコジョーズは、給湯と暖房それぞれで高い熱効率を実現しています。
| 項目 | 従来型 | エコジョーズ |
|---|---|---|
| 給湯熱効率 | 約80% | 約95% |
| 暖房熱効率 | 約80% | 約89% |
従来型では約80%だった熱効率を、給湯約95%、暖房約89%まで引き上げ、ガス使用量を約10%削減できるとされています(北海道ガスのシミュレーション値)。
給湯だけでなく暖房側でも効率が上がるため、冬場の暖房費にも削減効果が及ぶのが、暖房一体型ならではの特徴です。
暖房一体型でガス代を抑えるコツ
暖房一体型のエコジョーズには、設定の工夫でさらにガス代を抑えられる余地があります。
北海道のパネルヒーター・床暖房は、ボイラーで温めた温水(不凍液)を循環させて部屋を暖める仕組みです。
この仕組みを踏まえると、ボイラー側の温水温度を上げすぎないことが節約のポイントになります。
実際の現場でも、「ボイラーの設定温度を必要以上に高くしているご家庭は多い」という声があります。
部屋が寒いと感じたときは、ボイラーの温水温度を上げるのではなく、パネルヒーター側のバルブ(流量)を調整して対応すると、ガス代を抑えやすくなります。
ただし、極寒期の北海道では設定温度を下げすぎると室温が確保できないこともあります。
快適さと節約のバランスを取りながら、無理のない範囲で調整することが大切です。
暖房一体型は「夏と冬で月々のガス代が大きく変わる」
暖房一体型を使ううえで知っておきたいのが、月々のガス代が季節によって大きく変動するという点です。
暖房を使わない夏場と、暖房をフル稼働させる冬場とでは、同じ家庭でもガス使用量がまったく異なります。
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| 季節 | 主なガスの用途 | ガス使用量の傾向 |
|---|---|---|
| 夏(暖房オフ) | 給湯・調理が中心 | 比較的少ない |
| 春・秋(端境期) | 給湯+軽い暖房 | 中程度 |
| 冬(暖房フル稼働) | 給湯+暖房(パネル・床暖房) | 大きく増える |
冬場の請求額を見て驚く方も多いのですが、これは暖房のために多くのガスを使っているためで、機器の不調とは限りません。
むしろこの「冬に使用量が大きくなる」という特性こそが、エコジョーズの省エネ効果が金額として表れやすい理由でもあります。
約10%の削減が、使用量の大きい冬場ほど大きな金額として効いてくるからです。
なお、北海道のガス料金は季節によって料金区分が変わる場合があり、月々の請求額には原料費調整額の変動も反映されます。
北海道ガスでは、冬季(12月検針分〜翌年4月検針分)の使用量に対して暖房用の料金区分が用意されています。
「冬は単価が違う」という点も、冬場の請求額が大きくなる一因です。
ご自宅の契約区分は、請求書やガス会社の料金表で確認できます。
📎 出典:北海道ガス株式会社「料金表一覧」
給湯専用と暖房一体型、月々のガス代の違いを整理
ここまでの内容を、タイプ別に整理しておきます。
| 項目 | 給湯専用タイプ | 給湯暖房一体型 |
|---|---|---|
| 対象 | お湯(給湯・追い焚き)のみ | 給湯+暖房(パネル・床暖房など) |
| ガス使用量 | 比較的少なめ | 冬場に大きくなる |
| 削減率の目安 | 給湯分の約10〜12% | ガス使用量全体の約10% |
| 節約額が表れる時期 | 通年(変化は小さめ) | 特に冬場に大きく表れやすい |
| 北海道での主流度 | 暖房が別系統の家庭向け | 戸建てで主流 |
ポイントは、「使用量が大きい家庭ほど、節約額も大きくなる」という点です。
給湯専用タイプは削減効果が金額として控えめに見えやすい一方、暖房も含めてガスを多く使う暖房一体型では、冬場を中心に削減効果が金額として実感しやすくなります。
ご自宅がどちらのタイプにあたるかは、暖房の熱源が何か(ガス・灯油・電気のどれか)で判断できます。
パネルヒーターや床暖房がガスでまかなわれている場合は、暖房一体型のエコジョーズに該当することがほとんどです。
エコジョーズの節約効果を左右する5つのポイント


同じエコジョーズでも、節約効果には家庭ごとの差が出ます。効果を左右する主なポイントを整理します。
1. ガスの種類(都市ガスかLPガスか)
ガスの単価は、都市ガスとLPガス(プロパンガス)で異なります。
エコジョーズは都市ガスだけでなくLPガスにも対応したモデルがあります。
一般にLPガスは単価が高めの傾向があるため、同じ使用量を削減した場合の金額メリットは、LPガス世帯のほうが大きく出やすいと言えます。
札幌の郊外ではLPガスを使うご家庭も少なくないため、ご自宅のガス種を確認しておくとよいでしょう。
2. 家族の人数とお湯の使い方
お湯を使う量が多いほど、給湯分の削減量も増えます。
家族が多い、入浴回数が多い、シャワーの使用時間が長いといった家庭では、エコジョーズの効果が表れやすくなります。
3. 暖房をガスでまかなっているか
最も大きな差を生むのがこの点です。暖房一体型でガス暖房を使っている家庭は、冬場のガス使用量が大きいぶん、削減額も大きくなります。
4. ガス会社の料金プラン
ガス会社によっては、エコジョーズや暖房用の機器を使う家庭向けの料金プランを用意していることがあります。
北海道では、ガスFF暖房機と給湯器を使う家庭向けのプランなど、使い方に応じた料金メニューが用意されています。機器の効率だけでなく、契約プランの見直しもあわせて検討すると、トータルの光熱費を抑えやすくなります。
5. 今使っている機器の古さ
現在お使いの給湯器・ボイラーが古いほど、交換による効果は大きくなりがちです。
長年使った機器は内部部品の劣化やバーナーの汚れで燃焼効率が落ちていることが多く、新しいエコジョーズとの差が開いている場合があります。
「エコジョーズにしたのに安くならない」と感じるのはなぜ?


エコジョーズについて調べていると、「思ったより節約にならなかった」「やめておけばよかった」といった声を目にすることがあります。
実際に効果を感じにくいケースには、いくつかの共通した理由があります。後悔を避けるためにも、あらかじめ知っておきましょう。
理由1:給湯にしか使っていない
最も多いのがこのケースです。前述の通り、給湯だけにエコジョーズを使う場合、削減効果は出るものの、暖房を含む使用量と比べると金額としては控えめに見えやすくなります。
「省エネ機器」という言葉のイメージから大きな削減を期待していると、給湯専用での効果は物足りなく感じられるかもしれません。
エコジョーズは、暖房も含めてガスを多く使う家庭でこそ効果が大きく表れやすい設備です。
理由2:もともとお湯をあまり使わない
1〜2人暮らしなどでお湯の使用量が少ない家庭では、削減できる絶対量も小さくなります。
削減率は同じでも、使用量が少なければ金額としての差は小さくなる、というのは仕組み上避けられません。
理由3:ガス料金プランを見直していない
機器だけ替えても、料金プランが使い方に合っていないと、トータルの光熱費は思ったほど下がらないことがあります。
ガス会社によっては暖房機器を使う家庭向けのプランがあるため、機器の交換とあわせて契約内容も確認すると、効果を引き出しやすくなります。
理由4:初期費用の回収という視点が抜けている
エコジョーズは本体価格が従来型よりやや高めです。
月々の削減額だけを見て「少ない」と感じても、長期的に積み上がる削減で初期費用を回収していくのが本来の考え方です。
短期で大きく得をする設備ではなく、長く使うほどメリットが出る設備だと理解しておくと、評価がぶれにくくなります。
逆に言えば、暖房もガスでまかなう北海道の戸建てで、お湯も日常的に使い、料金プランも見直す——こうした条件がそろう家庭では、エコジョーズの効果は実感しやすくなります。
ご自宅がどのケースにあてはまるかを見極めることが、後悔しない選択につながるでしょう。
エコジョーズに替える前に知っておきたい注意点
メリットの大きいエコジョーズですが、設置前に知っておきたい注意点もあります。
後悔しないために、あらかじめ確認しておきましょう。
ドレン排水の経路が必要
エコジョーズは排気の熱を回収する過程で、「ドレン」と呼ばれる凝縮水が発生します。
この水を排出する経路の確保が必要になります。設置場所によっては排水工事が追加になることがあるため、現地確認が欠かせません。
寒冷地では凍結対策が重要
北海道では、ドレン排水の配管が冬に凍結しないよう配慮することが重要です。
実際の現場でも、屋外に出る配管の取り回しや凍結防止の処理は、寒冷地の施工で特に気を配るポイントになります。
初期費用は従来型より高め
本体価格は従来型よりやや高めです。
ただし前述の通り、近年は価格差が縮まっているケースもあり、毎月のガス代削減で長期的に回収していく考え方が基本になります。
何年で回収できるかは、使用量やガス種によって変わります。
設置スペースと号数の確認
給湯暖房一体型は機器がやや大きくなる場合があります。
設置スペースや、ご家庭の使い方に合った号数(給湯能力)の選定も、業者と相談しながら決めると安心です。
エコジョーズと灯油・オール電化、月々のコストはどう違う?
北海道で給湯・暖房の熱源を考えるとき、エコジョーズ(ガス)のほかに、灯油やオール電化(ヒートポンプ)も選択肢に挙がります。
月々のコストの観点で、それぞれの特徴を整理します。


| 熱源 | 月々のコストの特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| ガス(エコジョーズ) | 給湯・暖房を1台でまかなえる。原料はLNGで調達先が多様 | ガス管が未整備のエリアは引込工事が必要 |
| 灯油 | 単価が安い時期はコストを抑えやすい | 屋外タンクへの給油・残量管理が必要。価格変動が大きい |
| オール電化(ヒートポンプ) | 夜間の割安な電力を活用しやすい | 寒冷地仕様が必須。極寒時に効率が落ちることがある |
エコジョーズは、オール電化や灯油セントラルと比べてランニングコストが抑えやすいとされています。
ただし、どの熱源が有利かは、現在の設備・住まいの環境・燃料価格の動向によって変わります。
灯油は単価が安い時期にはコストメリットがありますが、屋外タンクへの定期的な給油や残量の管理が必要で、価格の変動幅も大きいのが特徴です。
一方、オール電化のヒートポンプ(エコキュート等)は、必ず寒冷地対応モデルを選ぶ必要があり、外気温が大きく下がる時期には効率が落ちることがあります。
実際の現場では、「灯油タンクへの給油や冬の除雪の手間をなくしたい」「1台で給湯も暖房もまとめたい」という理由から、ガス(エコジョーズ)を選ぶご家庭が増えています。
どの熱源にも一長一短があるため、ご自宅の状況に合わせて検討することが大切です。
まとめ|「使い方」と「タイプ」で月々のガス代は変わる
エコジョーズの月々のガス代について、要点を整理します。
- 給湯専用タイプは、給湯分のガス使用量の約10〜12%が削減対象。効果は出るが、暖房を含む使用量と比べると金額としては控えめに見えやすい
- 給湯暖房一体型(北海道の主流)は、冬場の暖房でガス使用量が大きいぶん、削減効果が金額として表れやすい
- 節約効果は、ガスの種類・家族構成・暖房の熱源・料金プラン・機器の古さによって変わる
- 設置にはドレン排水の経路確保や、寒冷地特有の凍結対策が必要
エコジョーズは「替えた瞬間に劇的に安くなる」設備ではありませんが、ガスをたくさん使う北海道の暮らしでは、毎月コツコツと効いてくる省エネ機器です。特に給湯と暖房を1台でまかなう暖房一体型では、冬場を中心に効果を実感しやすくなります。
ご自宅の給湯器・ボイラーがどのタイプか、どのくらいの効果が見込めるかは、現在の機器の状態や使い方によって変わります。
「うちの場合はいくらくらい変わる?」と気になったときは、専門業者に相談してみると、より具体的な見通しが立てやすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q1. エコジョーズにすると月々のガス代はどのくらい安くなりますか?
タイプと使い方によって変わります。給湯専用タイプの場合、北海道で従来型から交換すると、ガス代はおおよそ12%程度抑えられ、年間で2,000〜15,000円ほどの節約につながるとされています。家族が多くお湯をたくさん使う家庭ほど効果が大きくなります。一方、北海道で主流の給湯暖房一体型は、冬場の暖房でガス使用量が大きいため、削減効果が金額として表れやすい傾向があります。いずれもガスの種類(都市ガス・LPガス)や使用量によって幅があるため、具体的な金額はご自宅の状況をもとに試算するのが確実です。
Q2. 給湯専用と暖房一体型では、どちらのほうが節約効果が大きいですか?
ガス使用量が大きい暖房一体型のほうが、金額としての節約効果は表れやすい傾向があります。エコジョーズは「ガスを多く使うほど削減量も増える」仕組みのため、給湯だけでなく暖房にもガスを使う家庭のほうが効果が大きくなります。北海道の戸建てでは給湯暖房一体型が主流で、冬場の暖房費にも省エネ効果が及ぶのが特徴です。ご自宅のパネルヒーターや床暖房がガスでまかなわれている場合は、暖房一体型に該当することがほとんどです。
Q3. エコジョーズはLPガス(プロパンガス)でも使えますか?
使えます。エコジョーズには都市ガス用とLPガス用のモデルがあり、ご自宅のガス種に合った機器を選定します。一般にLPガスは都市ガスより単価が高めの傾向があるため、同じ使用量を削減した場合の金額メリットは、LPガス世帯のほうが大きく出やすいと言えます。札幌の郊外ではLPガスを使うご家庭も少なくないため、まずはご自宅のガス種を確認したうえで、対応する機種を検討するとよいでしょう。
Q4. エコジョーズに交換する工事は大がかりになりますか?
設置状況によって変わります。既存の配管がそのまま流用できる場合もあれば、配管工事が追加になる場合もあります。また、エコジョーズはドレン(凝縮水)が発生するため、排水経路の確保が必要です。北海道では、この排水配管が冬に凍結しないよう配慮することも重要になります。工事内容は現地の状況によって変わるため、事前に施工業者へ現地確認を依頼することをおすすめします。
Q5. 古い給湯器を使い続けるのと、エコジョーズに交換するのとでは、どちらがお得ですか?
長期的に見れば、古い機器の状態によってはエコジョーズへの交換が有利になる場合があります。長年使った給湯器・ボイラーは、内部部品の劣化やバーナーの汚れによって燃焼効率が落ちていることが多く、新しいエコジョーズとの差が開いていることがあります。ただし、初期費用を毎月のガス代削減で回収していく考え方になるため、何年で回収できるかは使用量やガス種によって変わります。10年以上お使いの機器であれば、一度状態を確認してみる価値があります。
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